新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ゴルフ女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」、2戦目「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ」の中止が発表された。去る2月20日から行われる予定だった全米女子プロゴルフ協会のツアー公式戦「ホンダLPGAタイランド」と、同月27日開幕予定だった「HSBC女子チャンピオンズ」(シンガポール)も中止になっており、シブコは現地入りしてからそれを知らされる“くたびれもうけ”も味わっている。
「昨季はとにかく多忙だったので、いい骨休みになったのではないかと前向きに見る声と、調子を落としてしまうのではないかと心配するマイナスの見方もされています」(専門誌記者)
シブコは、イギリスで「スマイルシンデレラ」と呼ばれるほど笑顔が魅力的。ツアー中でも子どもたちが求めたサインに笑顔で応じ、試合中はどんなに苦しい局面でも笑顔を絶やさない。
その笑顔が原動力となっているのは間違いないが、「笑顔を保てるのか?」という疑問が関係者から出始めている。
「全英オープンを制して以来、どこに行っても注目の的。実はかなり疲れています」(同・記者)
国内開幕戦前にあえてアジア遠征を選んだのは、東京オリンピックを意識してのことだという。五輪のゴルフ競技はツアー成績に基づく世界ランキングによって出場者が決定する。原則として1カ国2人までだが、女子は6月29日までランキングの15位以内であれば1カ国につき最大4人まで出場可能で、16位以下については15位以内の有資格者も含めて60位以内から1カ国2人まで。日本人トップは畑岡奈紗が世界5位で、シブコは同11位。国内3位の鈴木愛が15位だから、この順位が続けば3人とも出場できるが…。
国内ツアーを主戦場とするシブコは、いつ終息するか先の見えない状況で、果たして笑えるのだろうか。