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佐々木朗希vs松坂大輔 令和と平成の怪物が激突するファーム戦

 令和と平成の“怪物対決”なるか――。千葉ロッテに入団したドラフト1位ルーキー、佐々木朗希が順調なキャンプを送っている。当初、沖縄県石垣島での一次キャンプを終えた時点で、そのまま同地に残って練習する二軍に降格させる予定だった。しかし「故障ナシ」が指揮官の心を揺さぶったようだ。井口資仁監督(45)がオープン戦の一軍帯同を示唆するようになった。

「一軍の試合前の調整がどういうものかを肌で感じさせるのが目的のようです。戦力としてはまだこれからですが、将来のためにオープン戦でいろんな経験をさせておこうという“親心”だと思います」(取材記者)

 帯同させるとなれば、実戦登板もある。だが、2月8日時点でまだ本格的な投球練習をしていない以上、長いイニングは投げさせられない。とはいえ、懸命に体力強化メニューを続けている佐々木に対し、“ご褒美”はあるようだ。
「ストライクが入らないピッチャーではないので、顔見せ登板は十分にあり得ます」(同)

 長いペナントレースを見据えて、マイペース調整を続けている投手が、もう1人いる。それが西武の松坂大輔(39)だ。

「肩、肘の調子は間違いなく、去年よりも良さそう。キャンプ序盤、50〜60メートルのキャッチボールを中心にトレーニングをしています。ただ、若い西武ナインは松坂に自分から話しかけられないようですね。松坂が甲子園で活躍した’98年には生まれていない選手もいますから。『松坂サンがキャッチボールしてる』と、遠くから見ているような…」(関係者)

 辻発彦監督(61)は、松坂を「戦力として見ている」と繰り返し語っていた。こちらも故障さえしなければ、オープン戦後半に実戦登板させ、そのままペナントレース本番で使っていくつもりなのだろう。

「昨季、西武は優勝しましたが、チーム打率、得点はリーグトップでも、防御率はリーグワースト。規定投球回数に到達したピッチャーが1人もいないありさまでした。今年、40歳になる松坂に先発ローテーションに復帰する体力はないでしょうが、チャンスはある。松坂を使うと言った以上、辻監督もオープン戦後半で投げさせるはずです」(同)

 新旧の怪物対決は実現するのか。事情は異なるが「投げさせる」という指揮官の考えは一致しており、佐々木と松坂の登板日がぶつかる可能性もある。

 ロッテと西武のオープン戦は組まれていないが、今年は開幕戦が前倒しになっているため、先発投手は開幕後も二軍戦で調整してくるという。直接対決なら、3月27日の二軍戦あるいは話題作りにオープン戦前の練習試合でぶつかることも…。世代を超えた“怪物対決”となれば公式戦でなくとも心踊るカードになる。

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