第4話は会社を解雇され、後がなくなった圭太(向井理)は、帝東建設の不正の事実をつかみ、社長の長沼(佐野史郎)に取引を持ち掛けるも、あっさり帰されてしまう。そんな中、娘の瞳(山田杏奈)は翼(松村北斗)を訪ね、10年前の火事のことを聞くことができたと報告するが、翼からまた不安を煽られるような言葉を掛けられてしまう。一方の圭太は、瞳を誘拐した犯人について由貴子(仲間由紀恵)とトラブルになった人間だと思っていたが、別にいるのではと思い立ち――というストーリーになっていた。
回を重ねるごとに視聴率が右肩下がりとなっている本作だが、第4話も視聴者から不満の声が多く寄せられていた。
「今話でもっとも多く聞かれたのは、『誰にも共感できない』という声です。主人公の圭太は裏金を受け取ったことが上司に露見し、会社をクビに。娘の瞳は自身が幼少期に火事を起こしていたことを知り、それを今まで隠していた父に対し八つ当たり的に激怒。元妻の由貴子は私利私欲のために娘の誘拐を企てるというクズっぷり。視聴者からは、『全員に対する文句しか出てこない』『正直、よく分からない秘密よりも全員のダメっぷりのほうが気になるわ』という厳しい声が集まっています」(ドラマライター)
また、今話で特に批判を集めたのは娘の瞳だったという。
「瞳は幼少期の自身の行動が原因で火災が起きてしまったことを知り、そのことを隠していた父親を一時避けるも、父がすべてを話してくれたことで仲直り。しかし、実はその火災で1人亡くなっていたことを知り、その事実を隠していた父を再び恨むという展開が描かれました。さらに、瞳を誘拐した真犯人が由貴子だという隠し事をしている圭太に対し、瞳は『信じられないよ。もう顔も見たくない』『私は人殺し』と言い、家を出て行き、祖母の家に避難する始末。視聴者からは『圭太は馬鹿なだけでそんなにひどい父親じゃない。勝手すぎる』『じゃあ幼少期にお前は火事起こしたって言ってトラウマ作ればよかったか?』『私は人殺しとか言うんだったらそのまま警察に行けば?』というツッコミが殺到しました」(同)
ドラマのコンセプトよりも、登場人物のダメさの方に注目が集まってしまっている本作。今後、視聴者が“秘密”の謎解きに夢中になることはあるのだろうか――。