ビートきよしの退社を受け、ネット上では「この人誰?」といった声も聞こえてくる。若い世代にとってはきよしが、たけしと漫才コンビを組んでいる相方だと知らない者も多いようだ。
「ビートきよしは、1970年代に浅草で知り合ったビートたけしと漫才コンビ、ツービートを結成します。1980年代はじめには『THE MANZAI』(フジテレビ系)に出演しブレイクを果たします。紳助・竜介で島田紳助の相方であった松本竜介、B&Bで島田洋七の相方であった島田洋八と『うなずきトリオ』を結成したこともあります。1994年にたけしがバイク事故を起こすと、各レギュラー番組の代理司会を明石家さんま、所ジョージなど大物芸人が務める中で、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)だけはシャレっ気をきかせて、きよしを代理に起用したこともあります」(放送作家)
きよしは、たけしに対し今いち目立たないポジションであるため、「いらないのでは?」といった心ない声も存在する。だが、両者は深い絆で結ばれている。
「きよしはたけしの3学年年下ですが、芸歴としては先輩です。そのため、たけしはいまだに『きよしさん』と呼んでいます。さらに、たけしは舞台では観客と怒鳴り合うなど喧嘩早い性格で知られており、『きよしさんがいなかったら芸人として生き残れていない』といった思いもあるようです。いまだにツービートを解散せずにいるのも、そうした思いがあるのでしょう」(前出・同)
事務所が異なっても、ツービートの絆は不変なのは確かだろう。