そんな彼らが11月9日(金)に、ルミネtheよしもとにて単独ライブ『Pe:structure』を開催するという。そこで、2人にインタビューを敢行。ライブのことはもちろん、先日彼らが合格し、CDリリースも決定した吉本坂46についても聞いた。
ーー単独ライブのテーマから教えて下さい。
斎藤:単独ライブは毎年やらせていただいていたんですけど、改めて「お笑いと向き合おう」ということで「(Re)Pe:structure=再構築」とタイトルをつけさせてもらいました。忙しくていろいろフワフワしていたので改めてしっかりお笑いをやろうと。
ーーこれまでは歌やダンスなどのエンタメ部分に目を向けすぎたと。
斎藤:そうですね。どこかアーティスト気質なので、そういうの一切無しにして「お笑いさせてもらいましょうか」みたいな。アイドルを目指していたと言っても半分くらいは現実が見えてきたというか。
たかし:ようやく? レーシックしたの?
斎藤:一応お笑いレーシックを……。
たかし:(笑)。僕は、タイトル名やポスターの完成も最近知りましたし、我関せずというか……。ただ、ルミネでやるのが久しぶりなので、原点回帰ですね。
ーーネタは漫才ばかりですか?
斎藤:コントもほどよく入れています。歌はミュージカル(『レ・ミゼラブル』2019年4月東京・帝国劇場からスタート)やるんでね。歌を聴きたい場合はそちらに行ってもらって、とにかくネタばかりです。
ーー普段コントをやらない分緊張するのでは?
斎藤:僕らいつも台本上がるのが遅いので練習する時間が少ないんです。直前で出来上がっても「なんか違うんだよな」ってパターンもありますし、シンプルに完成しないパターンもあるし、宿題と一緒で締め切りがこないと「これで行こう!」と思えないんです。本番はライブ感満載なので、そのへんが楽しいですね。
ーーたかしさんはギリギリで台本が上がった時戸惑ったりしないですか?
たかし:もうさすがに慣れましたけどね。逆に焦らなくなったというか。劇場用のネタでも昔のイメージでは3〜4日前にはできるものだろうと思っていましたけど、いつのまにか前日とか当日完成が当たり前になって適応するようになりました。
ーーネタは育てる方が辛いですか? 生み出す方が辛いですか?
斎藤:育てる方が辛いですね。ある程度育ててネタを裸にするのは得意なんです。ただ、そこから服を着せるのが苦手で。
ーーネタの構成が悩みどころなんですね。
斎藤:だからこの単独ライブのタイトルが「構築」って一番向いていない言葉(笑)。ただ、ネタ作りは机の上でやるもんじゃないなって思っているので、2〜3割しかできていなくても練習しながら作っていった方が完成することも多いです。
ーー芸人さんの話でよく「たかしさんのツッコミが上手い」と聞くのですが、斎藤さんはどう思いますか?
たかし:よく聞きますね。巷だと(笑)。
斎藤:こいつ友だち多いんでね。
たかし:組織票(笑)。
斎藤:意外とこう見えて論理的にネタを見てくれるというか。そのへんは信じていますけど、まあでもツッコミ向上心を感じない。ボケるのが好きですし、プレッシャーを感じるのが大っ嫌い。「俺がそういうところ行きたくない」、「責任を負いたくない」ってヤツなんで。
ーーただ、たかしさんみたいな相方がいると緊張がほぐれるというか。
斎藤:そうですね。舞台上で緊張している僕をイジったりすることもありますからね。
ーー斎藤さんは結婚されましたが、ネタの設定案を出す際にカラーが変わった……など変化を感じることはありますか?
斎藤:ガッツリはないですかね。ただ社会的にはなってきましたね。ネットで悪口書くヤツが大っ嫌いなんですよ。どうかしてると思いますし、自分も書いたことないので子どもに「こういうやつには育ってほしくない」とは思っています。だから、いつかネットで悪口を言うヤツをボロカス言うってネタを作りたいです(笑)。
ーー吉本坂46についてもお聞きしたいのですが、やっぱり吉本内でアイドルをやるとなった時に、そこは無視できなかった?
斎藤:僕が理想とするアイドルじゃないって思っていたら、正直予感が当たりましたね。
たかし:でも、まだ分からないでしょ?
斎藤:おじさんの中におじさんが入っただけですよ? そういうのは望んでいなかったので正直複雑でしたけど、PV撮ったスタッフの方や振り付けの先生がすごい熱でやってくれたので、今はその恩返しをしたい気持ちがあります。
たかし:吉本坂にいれば一生安泰ですし、将来は確約されていますからね。秋元康と吉本興業ですよ? こんな最強の組み合わせないでしょ?
ーー選ばれた時はどう思いましたか?
たかし:確実にデビューしたわけではないので、まだ(ドッキリだと)疑っていますけど、CD出して2〜3ヶ月経った世間の反応を見てですね。
斎藤:疑心暗鬼だよね。僕はメンバーチェンジをしてほしいです(笑)。選抜に選ばれましたけど、その下のユニットが実質1軍なんですよ。なぜかというと、選抜メンバーはおじさんばかりでメディアに出ている人たち。その下のユニットは、人気もあって世界一にもなったダンサーもいる。オーディションの時に練習した曲があるんですけど、欅坂46のファンから「欅坂にくれよ!」って言うほどすごくキャッチーだったんです。で、フタを開けたらその曲が下のユニットにいったんですよ……これでバカでも、あ、そういうことなんだって(笑)。
ーー最後に単独ライブの見どころを教えてください。
斎藤:金曜日ですし、来やすいかと思います。ただ、この日嵐がライブやってたら厳しいですね。客層がかぶっちゃうので。
たかし:ゲストもない2人のみのライブです。裸一貫でやります。なんなら1回は裸で出ますので(笑)!
(インタビュー終わり)
トレンディエンジェルが本気で挑む単独ライブ。漫才はもちろん普段は観ることができないコントも楽しめるので、ぜひ足を運んでみよう。
トレンディエンジェル単独ライブ「Pe:structure」
【日時】
2018年11月9日(金)
開場19:00/開演19:30/終演21:30
【料金】
前売¥3,500/当日¥4,000
(取材・文:浜瀬将樹)