ところがファンの盛り上がりとは別に芸能界の一部では今回の最終回ゲストは様々な事情があり「なし崩しに」山本耕史になったのではないかと予想されている。山本耕史は香取慎吾の芸能界唯一の親友であるが、山本はデビュー以来、特定の劇団や芸能事務所に籍を置かないフリー(個人事務所)の立場を貫く珍しいタイプの俳優。一方の香取は大手であるジャニーズを退所して現在はフリーの芸能人ということで「他の大手事務所の芸能人を呼びにくかったのではないか」との話もあるという。
とある芸能雑誌の記者はこう語る。
「SMAP脱退組の3名については退所前から個人が担当していた冠番組の一部はジャニーズの計らいで打ち切りこそなりませんでしたが現場の責任者としてジャニーズの社員が脱退組に同行することが決められています。これは監視の意味もあるのですが番組ゲストなどのキャスティングについてはもちろんジャニーズも一枚噛みますのでフリーの俳優である山本耕史は無難な選択だったと言えます。もちろんファンとしては『スマステ』準レギュラーである木村拓哉、草なぎ剛、稲垣吾郎のそろい踏み画のほうが見たかったとは思いますが…」
また、前述の通り香取慎吾には芸能界の友人が非常に少ないのだが、この友達の少なさが今後の芸能活動に大きな影響を及ぼすのではないか、と懸念されている。
「フリーの芸能人は事務所に所属していない分、横のつながりが大事になります。それこそ大物俳優や売れっ子芸人、大物プロデューサーやディレクター、はたまた若手放送作家に至るまで企画会議上で頻繁に名前が出ないと仕事すら振られません。現在、脱退組には営業担当がいないのでタレント自身が局を回って名刺を配らないといけません。人見知りで友達も少ない香取慎吾には少し厳しい状況かと思われます」(前述の芸能雑誌記者)
40歳になって独り立ちした香取慎吾。やはり今後は茨の道か…。
(文:角田しげお)