入場時に柔道着を着て登場した秋山。胴着を脱ぐなり、入念に素肌のチェックを受けた。試合はスタンドでの静かな立ち上がり。序盤には強烈な右ローキック、左右のワンツーパンチを被弾し、立て続けに飛びヒザ蹴りも食らった。
しかし、直後にカウンターパンチでカーンの鼻から出血させると形勢逆転。左ジャブを見せた後に、渾身の右アッパーを振り抜くと、見事にアゴを打ち抜き4分45秒、カーンを失神KOでマットに葬った。
試合後は汗びっしょりのまま韓国語で「我が国、大韓民国最高!」と勝利の雄たけび。秋山はたとえクリームを塗らなくとも強いことを証明し、“すべらない試合”で復帰戦を白星で飾った。