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丹下日出夫の虎の巻 乱菊を制すのはこの馬

 帰ってきた虎の巻シリーズ。復帰第1弾となった秋華賞はダークホースに推奨したポルトフィーノがいきなり除外(涙)…。プロフィナージュの急きょの出走表明で押し出された揚げ句、その“飛び入りクン”に3連単1000万円超のメガトン馬券を演出される憂き目に遭った。が、ポルトも除外で回った清水Sを古馬の男馬を相手にしっかり快勝。目の付けどころは間違っていなかったと自負する丹下日出夫の「第69回菊花賞」(JpnI、京都芝3000メートル、26日)の注目馬はコレだ!

 今年の3歳世代は、牝馬も大したことないが、牡馬も相当弱い。昨夏のインフルエンザが今もって影響しているとは思えないが(単なる言い訳か…)、皐月賞、ダービー、そして、ひと夏越えた神戸新聞杯になっても、新勢力と呼べるのは、オウケンブルースリとダイワワイルドボアくらいで、実質ディープスカイの「1強」状態といっていい。
 しかも、主役を担うはずの肝心要のディープスカイが、菊を回避して天皇賞・秋に参戦。ディープに次ぐ有力候補だったブラックシェルも、故障でリタイア。こんな菊花賞も珍しいよなぁ(笑)。
 なんて、レースを主導するのは、ダービー2着のスマイルジャックあたりですか。ダービー2着馬だというのに、なんだか印象が薄いですが、よく考えると、下級条件はともかく折り合いがついたのは、まさにダービーだけ。神戸新聞杯もムキになって失速。ましてや3000メートルともなると、不安は否めない。
 押し出されるように人気を集めるかもしれないが、マイネルチャールズもダービーの止まり方や、若干、力み加減のセントライト記念を見ると、3000メートルが合っているとは思えない。
 ノットアローンも含め、距離に不安を抱える「軽い」先行馬は、残り1Fまでは先頭を走っていても、最後の最後に何かに差される可能性が高いんだよなぁ。
 一丁“上がり”の法則というワケで、中途半端な中距離馬をまとめて負かす可能性があるとすれば、「上がり3F」の切れ味と強靭さを持った馬。そう、たとえ血統はステイヤーではなくても、1800メートルを超える距離で、常に最速の末脚を駆使してきた「バテない馬」を探し出せばいいのだ。
 ズバ抜けてポイントが高いのはオウケンブルースリ。前走の神戸新聞杯を筆頭に、デビュー以来、6戦中5戦でメンバー最速の上がり(3F)ラップをマークしている。残る1レースの生田特別(1着)も一応、2番目の上がりは出しているし、ゴール前で手綱を緩めなければ、多分、上がりは最速だったはずだ。今年のメンバーなら、腹をくくって直線勝負でも間に合う。ゴール前100メートルで、まとめて先行馬を抜き去る可能性が高い。
 ただ、先週に穴予想をしといて、「これかよ!」という声も聞こえてきそうなので、ここで特注馬も一挙、公開といかせてもらいます。
 冒頭にも挙げたように、今年の3歳牡馬は低レベル。だから、オウケンにも当然、死角はある。
 新潟戦や神戸新聞のパドックを見ていると、ゼッケン下にチラチラと白い汗が泡立ち、意外に神経質。鞍上の内田も、前走の神戸新聞杯は、慎重に慎重に、折り合いに専念していた。しかも、当のウチパクも、京都の3000メートルを超える距離では経験も実績も不足。このあたりを踏まえると、多分に不確定要素を残している(あのペリエだって、ゼンノロブロイで菊はコケた)。勝負どころで動くに動けず、まさかの失速…というシーンも想定しておかなければならない。
 そうなると、代わって浮上してくるのは神戸新聞杯4着のベンチャーナイン。僚友スマイルジャックの陰に隠れ、血統も戦績もより地味だが(笑)、ムラがあるように見えても、プリンシパルSにスプリングSと、常にメンバー最速の上がりをマークしてきた。オウケンが折り合いに泣くようだと、逆転の単も十分考えられるぞ。
 同じく神戸新聞杯で6着のナムラクレセントも、バテないタイプだけに、距離延長はプラス。一角崩し圏内。「最速の上がり」の回数ならば、本栖湖特別で最終切符をゲットしたダイシンプランも、オウケンに負けていないが、いかにもマイラー色が濃い血統がネック。直線までは死んだふり。無欲の末脚勝負ならば単まであるが、連軸うんぬんまでは厳しいかもしれない。
 ダイワワイルドボア、マイネルチャールズといったセントライト記念組は、神戸新聞杯組より、レベル的に一枚落ち。連下までで、あとはお好きなように(笑)。

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