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【動物の不思議】タヌキのくせに世界三大珍獣コビトカバと等価交換!

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提供:週刊実話

 タヌキといえば、日本では昔から里山などでよく見られ、人間にも親しまれてきた動物だ。古くからタヌキにまつわる伝承やエピソードは数多く、昔話や童謡の歌詞にも登場し、「狸寝入り」「取らぬ狸の皮算用」「狐七化け狸は八化け」など、ことわざにもなっている。信楽焼の置物に至っては、日本中どこにでも置いてあるレベルだ。

 現在では都心ですら見かけることがあるタヌキだが、実は東アジアの一部にしか生息していない希少動物なのだ。

 それが証拠に2010年、旭山動物園と久留米市鳥類センターがホンドダヌキを雌雄ペア(2009年5月産)でシンガポール動物園に贈ったところ、「パンダ並みの珍獣」として大喜びされ、冷暖房完備の専用舎が用意された挙げ句、歓迎式典までが開かれたのだという。また2013年には、いしかわ動物園が「世界三大珍獣」に数えられるコビトカバを入手するのに交渉したところ、やはりシンガポール動物園がタヌキとの交換を求めてきている。

 コビトカバは西アフリカに約3000頭のみ生息し、ヨーロッパでは順番待ちになっていて、日本で飼育展示するのは不可能だといわれていた。そこへシンガポール動物園から「タヌキと交換ならば」という条件が出され、交渉成立。コビトカバと入れ替わりに、富山市ファミリーパークから提供されたタヌキ6頭がシンガポールへと旅立った。

 シンガポールに届けられたタヌキは、身分不相応すぎる立派な展示施設で、今も暮らしているという。

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