番組では、女性ファッション誌『Oggi』専属モデル・林田岬優のカバンの中を抜き打ちチェックしながら、数々のアイテムを紹介した。腰に挟んだりして使う「ホームローラー」やマッサージグッズの「トルマリンローラー」などを紹介した後、カバンの中から大きなボトルが顔を出した。林田は「化粧水です。エレクトロンスキンローション」と説明。ただの一般化粧水ではなく、「電子水」だという。
この商品には水に電子を含ませたもので、「驚きの浸透力で潤いとツヤを与えてくれる」と説明している。このエレクトロンスキンローションは100mlで7020円と、化粧水としては非常に高値だった。
アマゾンでは既に「エレクトロン 化粧水 電子水 ヒルナンデス」との商品名で販売された商品もあり、その価格は1万2800円と早くも高騰していた。しかも最短で2月22日〜3月1日で配達される「予約注文商品」となっており、どうやら番組放送後に購入者が殺到したようだ。現時点では売り切れとなったのか、同商品は販売・表示されていない。
アマゾンには類似のエレクトロン化粧水が多数売られているが、おおよそ7000〜1万2000円が相場だった。
メルカリでもさっそく転売行為が見受けられ、1万円を超える商品も多数存在。すでにその値段でも完売している商品も多かった。
今回の電子水騒動を受けて、ネット上でも多くの声が寄せられる事態となった。
「水素水の次は電子水ときましたか…ホームページの説明がツッコミどころ多過ぎ」「いつか『塩素水』や『窒素水』も出てきそう」「あたかも水に何かを与えてるようなこと言ってるけど、そもそも普通の水は電子出すから」「バカ相手には水に限るな。ボロもうけだな 」「電子水を作る装置が17万円ぐらいで売ってた」「アルカリイオン水やら、水素水やら、電子水やら、みんな一緒だから。毎回騙される」「水素水の時もそうだったけど、理系からしたら、バカにしてるレベルでボッタくってる」「ただの水道水に『H2O水』と銘打っても売れそうだな」「次は反物質水が流行る。時間を遡って若返る効果があるとかなんとか」
投稿の内容は批判的な意見がほとんどで、中には「電子水買おうかな」「信じて買ってる人が幸せならそれでいいのか…プラシーボ」と納得している人もいた。
以前、流行した水素水は「健康効果は実証されていない」と報道され、販売していたメーカ一も「ただの水」と、その効果がないことを認めていた。今回の電子水も、まだその効果や科学的な根拠は定かではないが、水素水に続く新しい「電子水ブーム」が到来したのは間違いなさそうである。