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星野楽天で野村名誉監督のボヤき連発必至

 阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(63=SD)が19日、大阪市北区のホテルで行われた会見で、阪神退団を表明した。坂井信也オーナー(62)と会談した12日に退団を申し入れていたという星野SDは「ぼくは野球がしたい。甲子園で日本シリーズを戦いたい」と語り、阪神へ一応の筋は通した格好だ。近日中に行われる楽天との正式交渉に臨むことになるが、これを面白く思っていない人物が楽天内にいる。野村克也名誉監督(75)だ。

 野村氏は一部夕刊紙の取材などに答え、星野氏の次期監督招聘に動いている球団へボヤキを連発させていた。「阪神はお坊ちゃま球団」「鉄拳制裁では選手は萎縮してしまう」「阪神監督時代に星野流とそりが合わず選手生命を終えた者が数人いる」「(高年俸といわれた)自分よりカネがかかる」などなど。終いには「球団は(名誉監督の)自分にひと言の相談もない」とボヤいてみせたのだ。星野氏との交渉はすでに最終段階に入っている模様だが、野村氏の不安は尽きないらしい。楽天を愛するがゆえの苦言とも取れるのだが、野村氏と星野氏の「確執」は今に始まったことではない。

 「星野氏に決まりかかっていたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック=2009年)の監督選考過程を『出来レース』と揶揄したのが、当時楽天監督の野村氏でした。それにイチロー選手も、WBCを北京五輪のリベンジと考えていた星野氏に反対し、援護射撃をした。当時、互いに監督候補とされる星野氏と野村氏は、水面下で激しいバトルを展開していたようです。結局、星野氏は監督候補を辞退したんですが、怒りが収まらないのか、間接的に野村監督をスポーツ紙の連載のなかで批判していましたね」と語るのは、ある野球ジャーナリスト。

 星野氏は18日、兵庫県内で親友の田淵幸一氏(64=野球評論家)らとともにゴルフを楽しんだ。楽天コーチへの招聘を考えてのことだろう。夜には収録済みのラジオ番組が放送され、その中で、星野氏は野村氏が「阪神はおぼっちゃま球団」と発言したことには反論。「言われても仕方がないところもあるが、それは現場だけじゃない。しかし、おぼっちゃんというけど、かつて自分が(監督として)いた球団でしょ? 球界の先輩にそう言われるのは寂しいね」とやり返していた。

 野村名誉監督の任期はあと2シーズン残っているが、こういったわだかまりがある以上、楽天からの監督就任要請を受諾する発言を行った星野氏の正式就任が決まった後の野村氏がヘソを曲げるのは必至の状況だ。2人の動向から目が離せなくなってきた。

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