変更の目的は2点で、まず「11時ちょうどの分かりやすい時間になることで、(『NEWS ZERO』を)見るきっかけになれば」(同局・黒崎太郎編成局次長兼編成部長)との言葉通り、時間変更により、「NEWS ZERO」の視聴率アップを図るため。
もう、1点は好調な午後10時台のバラエティ番組やドラマ枠を6分拡大することで、視聴者をより引き付けて、「NEWS ZERO」につなげようというもの。
4月より、「NEWS ZERO」は、NHKから山岸キャスターを引き抜いてテコ入れを図ったが、視聴率は月〜木曜日で平均7〜8%程度で、山岸効果はさして見られていない。ちなみに、今週の視聴率は8月26日月曜日=8.0%、27日火曜日=7.6%、28日水曜日=5.1%、29日木曜日=9.9%。
月〜木曜日の午後10時台に放送されている番組の直近の視聴率は、月曜日の「しゃべくり007」(19日=26日は休止)が14.0%、火曜日の「幸せ!ボンビーガール」(27日)が9.3%、水曜日のドラマ「Woman」(28日)が14.9%、「ダウンタウンDX」(29日)が11.5%だった。
日テレは昨年、全日帯、ゴールデン帯、プライム帯での視聴率3冠をテレビ朝日に奪われた。今年も、テレ朝と激しいデッドヒートを繰り広げており、「NEWS ZERO」の時間変更が吉と出るか、凶と出るか…。
(坂本太郎)