その他
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その他 2023年07月24日 22時00分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ SAVOY編
さて、今回はアプローチを変えまして、当方が持っている書籍の紹介にしたいと思います。カクテルブックなのですが、《THE SAVOY COCKTAIL BOOK》です。イギリスのロンドンにある「サヴォイ・ホテル」のチーフ・バーテンダーをやっていた《ハリー・クラドック》氏によって1930年に編纂(へんさん)されたカクテルレシピに関しての書籍です。「カクテル・ブックの古典中の古典」とも言われます。1952年、1965年、1985年、1996年に再版され、1999年と2014年に改版されています。こちらは1996年に再販されたものでございます。当然全部英語wwwかなり有名なカクテルブックなのですが意外に本物を見たことが有るバーテンダーって多くないような気がします。まぁあくまでも主観ですけど。。。《ハリー・クラドック》氏はイギリス出身ですが、アメリカのホテルで働いていました。しかし時代は禁酒法時代に入り「リヴァプール」に妻子とともに移り住みサヴォイホテルに勤めました。ハリー氏が作ったと言われているカクテルで有名な物は幾つかあるのですが、ぶっちぎりで有名なのは《ホワイトレディ》でしょう。間違いなく何処の国のBARでも飲めますし、スタンダードカクテルの代表の一つだと思います。肝心のレシピは現在と全く変わっておりません。ジン1/2、コアントロー1/4、レモンジュース1/4をシェイクです。さて、このカクテルブックの内容を見ていくと、俗に言う所の《クラシカル》なレシピ。時代によって随分と作り方が変わってるとよく解ります。スタンダードなカクテルのレシピが今の物と結構違ったりして面白いです。個人的に気になったのが《ギムレット》。こんなレシピになってますので紹介しましょう。1/2 GIN、1/2 Lime Juice CordialUse Old-Fashioned glass,stir,add ice,serveえー、「ジンとコーディアルライムをオールドファッションドグラスでステア、氷を加えて提供する。」って事です。つまり、《ジンライム》ですw 最近飲む人殆ど居ませんけど・・・。最近やたらとドライに仕上げるレシピを使っている所が多いですが、ハッキリ言ってそれ程美味しくありませんwまずはこのレシピを試してみて、それからご自身のレシピを作っていった方が良いんじゃないかと思います。きっと今のレシピにはならないと思いますが。コーディアルライムはモナンが良いと思います。緑色のは流石にちょっと。。。まぁ、《故きを温ねて新しきを知る》って事ですね。是非お試し下さいませ。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月22日 20時00分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ウルフバーン編
今回紹介致しますのは《WOLF BURN/ウルフバーン》です。幾つか種類が有るのですが、写真の物は「NORTHLAND」です。ではウルフバーンについて説明して行きましょう。名前の由来はノースハイランドのケイスネス群のサーソーという町に流れる小さな川のことです。元々は1821年に蒸留所が建てられ1850年代に何故か辞めてしまった蒸留所の名前です。現在のウルフバーンは2012年から。生産は翌年の2013年からです。仕込み水はもちろん「ウルフバーン」の水を使ってます。蒸留所の設備はモルトミル以外全て《フォーサイス》製。地元企業でもあります。最新のコンピューター制御などは一切行わず、超アナログな製法を行ってます。創業者の「アンドリュー・トンプソン」氏は元英国海軍の兵隊さんです。退役後は南アフリカでIT系の企業を経営していたようですが、逆にアナログに拘ったのはウイスキー作りに対しての本気度が伺えます。インタビュー記事何かを読みますと、「とにかく美味いウイスキーを作りたい!」と言うコメントが出て来ます。そして、ここの蒸留所を語る上で絶対に外せない人物がいます。「シェーン・フレイザー」氏です。彼は《グレンファークラス》に20年勤め、マネージャーをしてました。業界内では有名な話しですが、ファークラスは家族経営です。しかも24時間製造をしています。お休み無しですwどうやらシェーン氏は疲れちゃってたみたいで、自分のウイスキーを作りたいと思っていたアンドリュー氏とタッグを組む事となりました。ウルフバーンは2016年より世界的に発売されました。その最初のリリース品がこちらの「NORTHLAND」です。中々面白い事をやっておりまして、まず「ジムビーム」の樽をクォーターサイズに作り変えて熟成、その後「ラフロイグ」のクォーターカスクで追熟。それにより、ほんのりとピートをまとう事に成功しております。是非お試しくださいませ。【FORTUNE FAVOURS THE BRAVE】これはウルフバーンのモットーです。「勝利は勇敢な者にのみ訪れる」ですが、まさにアンドリュー氏そのものを指しています。ウイスキー産業は莫大な経費もかかりますし、時間的のリスクも多く、歴史的に観ても本当に多くの蒸溜所が短期間で閉鎖・休止に追い込まれています。今の様なブームで儲かりそうだと思って安易に参入すると痛い目にあう中、正確なビジョンと冷静な判断で任務を遂行する姿こそ「the brave」。これからもその強い意志と情熱で、素晴らしいウイスキーをリリースし続けてくれることを期待します。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月20日 20時00分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ アイル・オブ・アラン編
さて、今回は《ISLE OF ARRAN/アイル オブ アラン》でございます。現在とっても人気です。色々なバリエーションを提供してくれている、今注目を集めている蒸留所です。最初から見届けてきた者としては、非常に喜ばしい事でございます。創立者は《ハロルド・カリー》氏。2016年に91歳で大往生されました。シーバースの最高責任者まで勤めたお方ですしサッカーチームも持ってました。また、カリー氏は《ウイスキーの救世主》とまで言われた人物でもあります。アランを立ち上げた当時は今の様なウイスキーブームが、まだ来ておらず・・・と言うか、閉鎖する蒸留所があったりした時機で、周りにも随分反対されたようです。ここの蒸留所が行った画期的な事があります。それは・・・《クラウドファンディング》です。クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語です。一般的には2000年以降にニューヨークで発祥となっておりますが、それはインターネットを使った現在の方法の事だと思います。アランでは設立当初から《樽売り》を行いました。まだ仕込んでいないモルトをです。私の所にも紹介が来ていたのですが、内容はこんな感じだったと思います。ウイスキーを名乗れる3年間は熟成庫に保管し、その後は1年ごとに少しだけ料金が掛かる仕組み。ボトリングやラベルデザインもしてくれたはずです。たしか年1でサンプルも出してくれたはず。樽の種類や大きさも色々あり値段も今から考えれると格安。あぁ、やっぱり買っておけばよかった・・・このアランが設立されたのは1994年でしたが、蒸留所の直ぐ近くに天然記念物のイヌワシが巣を作った為、建設が一時中断し1995年にオープンとなりました。このワシは近くの森に棲んでいるようで、オープン時のイベント中にも会場に現れたそうで現在ではこのワシがトレードマークに使用されております。1997年にはビジターセンターを開設。今は亡き《エリザベス女王》が除幕をいたしました。1998年の7月に最初の樽が開栓されました。ちなみに開栓した人は《ユアン・マクレガー》。スターウォーズのエピソード1,2,3で「オビワン・ケノビ」をやった役者さんです。現在は第2蒸留所も開設し、益々ウイスキーブームを牽引していっている会社です。ブレンデッドウイスキーも複数手掛けているので、これからも注目しておいて間違いないでしょう。ちなみに今回の写真はアランの1stボトルです。まぁまぁ珍しい物だと思いますが、当店もこれが最後の一本です。このボトルから始まったと考えると感慨無量ですね。。。日本にはそんなに入ってないとは思うのですが。さて、今年も残りあと僅かですが、皆様気合を入れ直して頑張りましょう。美味しいお酒を飲むために!本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月19日 21時00分
「車出して!」タクシー代わりにする親友に激怒!~あの子と絶縁したワケ~
吉田麻衣(仮名・25歳) 高校の同級生だった女子4人のグループで仲良くしていました。全員地元にいるということもあり、月に何度かは会ってお互いの近況報告をしていたんです。私以外の3人はお酒が好きなこともあり、集まりはほとんど居酒屋でした。私は下戸で体質的にも全く飲めないのですが、皆で集まるのが好きだったので、それは全然構わなかったんです。 そんなある時、私が車を購入したので、さっそくグループLINEで報告したんです。すると、「じゃあ、次の飲み会は終電逃しても大丈夫だね!」と3人が勝手に盛り上がり出して…。私は車を購入してテンションが上がっていたこともあり、つい流れで「任せて!」と言ってしまったんです。 >>仲の良い同僚が裏で上司に密告! その後結婚、式で復讐を計画~あの子と絶縁したワケ~<< 最初こそ、3人とも「麻衣のお陰で助かるよ〜」と感謝してくれ、駐車場代やガソリン代と言ってお金を渡してくれたんです。そのため、私もイヤな気持ちになることなく、運転手役を引き受けていました。ところが慣れてきたのか、皆がだんだんと図々しくなっていって…。 まだ、長距離運転も高速も恐いと言っているのに、私の車で旅行計画を立て始めたり、大型家具を買った時に配送料がもったいないからと言って荷物を運ばされたり、会社の飲み会で遅くなったから送って欲しいと連絡が来たりと、モヤモヤすることが増えてきました。いくら、毎回お礼をもらえても、車の維持費もかかりますし、事故を起こさないようにとプレッシャーもあります。 かなり迷いましたが、「付き合いの長い友人たちなら、きっと理解してくれる」と思い、意を決して「車を出すのは毎回だと大変だから、頻度を減らして欲しい」とグループLINEで伝えました。ところが、「え〜!困る〜。ワガママ過ぎない?」「お礼渡してるんだからキッチリ働いてよ!」「“吉田タクシー”来ないと集まれないじゃん」と非難轟々の返信が…。 予想外の返信がショックで、何も言わずグループから抜け、すぐに3人をブロックしました。彼女たちは冗談のつもりだったのかも知れませんが、本音が透けて見えていたこともあって許せませんでした。その後、それぞれから謝罪のメールや電話が来ましたが、全て無視しています。私をタクシー扱いする彼女たちと、今後付き合うつもりはサラサラありません。
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その他 2023年07月18日 22時01分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ブードルス編
今回もスコッチを紹介しようと思ったのですが、最近、お客様との会話の中でこんな話しが出て来ました。「スコットランドでジンは作ってないのかな???」と。お答えしましょう。・・・「有ります!」。しかも飛び切り美味いジンが御座います。その名も「BOODLES / ブードルス」です。ブードルスはスコットランドの《グリーナル蒸留所》で造られているジンです。特徴としては《減圧蒸溜方式》で作られています。これは日本の焼酎なんかでも使われている方法で、蒸留器内の気圧を下げてグレーンスピリッツを蒸留しています。減圧蒸留について説明しますと、標高が高い山でカップ麺を作ると麺が固いって話しは聞いた事が無いでしょうか?これは標高が高い山のように【気圧が低い状態】でお湯を沸かした場合、100℃より低い温度で沸騰してしまう為、乾麺が戻り切らないって事です。そして減圧蒸留はこの原理(沸点が低くなる)を利用しています。グレーンスピリッツを40℃~50℃くらいで沸騰させると、高沸点成分の気化を抑えられ、焦げ臭さなどの二次生成物を少なくする効果があります。前にも言ったかもですが【フーゼル油】がその代表です。*ゴミ臭とも言われてます。その結果、出来上がったお酒は口当たりも軽やかなお酒となるわけです。特徴の2つめはボタニカルに柑橘系が使われていない事です。以前紹介したイカ墨を使ったジン【BLANC DE NOIRS】と一緒です。甘みがあり奇麗な味わいでありながら、しっかりとした存在感を感じさせてくれる一品です。他のボタニカルとしてジュニパーベリーの他には、《コリアンダーシード》《キャラウェイシード》《カシア》《ナツメグ》などのスパイシー系ですが、フローラルな香りも含まれます。ブードルスは1762年にロンドンのセント・ジェームズ・エリアで設立された、世界で2番目に古い《ブードルス・ジェントルマンズ・クラブ/紳士クラブ》に由来しているそうです。セント・ジェームズ・エリアは現在でも多くのジェントルマンズ・クラブが立ち並ぶ通りとして知られ、ジェントルマンの聖地と呼ばれています。ブードルスは「仲間」の意味で、ヘッド ウェイターを務めたエドワード・ブードルの名を冠してブードルズクラブと呼ばれたという逸話もあります。そしてブードルスと言えば《毛利隆雄》氏でしょう。銀座の名店「毛利バー」。マティーニ100回ステアが有名な毛利氏ですが、そのジンにはブードルスが使われてます。現在は《季の美 毛利》を使い50回ステアとの記事を読んだことがありますが、このジンのレシピは、ブードルスのブレンダー《コリン・スコット》氏より譲られると言う驚きのレシピで、関係者(弟子)でしか入手する事は出来ないようです。ブードルスは2012年に一度終売となりましたが、翌年にオーナーが変わり復活いたしました。是非お試しくださいませ。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月17日 22時00分
ハイスペックすぎる姑、何気ないハードルに「恥ずかしくて…」~令和の嫁姑トラブル~
北田あいか (30歳・仮名) お姑さんが何でも出来すぎる人で肩身が狭いです…。私は一方的にお姑さんに苦手意識を持っています。なぜなら、お姑さんが何でも出来てしまう人だからです。 夫と結婚したのは2年前。コロナ真っただ中の時でした。夫とはマッチングアプリで出会い、数回のデートとオンラインデートを重ねて結婚。結婚式は挙げず、家族で食事会だけ開きました。 >>「厳しくしすぎるから…」夫の不倫を嫁のせいにする姑~令和の嫁姑事情~<< お姑さんもお舅さんもとても親切な方で、娘として快く私を受け入れてくれました。お姑さんに苦手意識を持ったのは、結婚後初めて彼の実家に遊びに行った時。レストランなのかと思うほどのクオリティの料理を出されたのが最初でした。 お姑さんは今も仕事をしているのですが、家の中の掃除は完璧。料理も出来るし、お庭では家庭菜園をやっています。私はと言うと、仕事をするだけで疲れ果ててしまい、家事は適当。料理も週に3回はスーパーのお惣菜で済ませています。夫はそんなこと比べて落ち込む必要はないと言うんですが、やっぱり気になりますよね。 さらに、お姑さんは趣味で語学を勉強していて、年に数回はお舅さんと海外旅行を楽しんでいるんです。これまでに何度かお土産ももらいました。 お姑さんとの仲が悪いとかってわけではないのですが、お姑さんと顔を合わせるたびに劣等感に苛まれます。お姑さんみたいになりたいと思い、「料理を教えてください」と思い切ってお願いして、チャレンジしたこともあるんですが、手際が悪すぎて途中で脱落。もう恥ずかしくて恥ずかしくて。 お姑さんの中で出来て当然と思っていることが、私には出来ないので、心の中では笑われているんじゃないかなんて、被害妄想をしてしまうことも…。そんなの全然、問題じゃないと思うかもしれませんが、結婚してからどんどん自信を失っていて挫けそうなんです。
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その他 2023年07月17日 20時00分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ プリマス・ジン編
さて、今回は《プリマス・ジン》を紹介したいと思います。ジャンルとしては《スピリッツ》の中の代表格《ジン》でございます。更にその中でも《DRY GIN/ドライジン》です。今更ながらの説明ではございますが、ベースとなるスピリッツに《ジュニパーベリー》を中心に、色々なボタニカルを浸したものでございます。さて、このプリマスジンですが、製造している蒸留所は《ブラックフライアーズ蒸留所》と言います。結構有名なジンだとは思うのですが蒸留所名は、あまり知られていません。とは言え、現在イギリスで稼働しているジンの蒸留所の中で最も古いと言われ、設立は1793年となってます。200年以上の伝統をもつジンで、イギリスの港湾都市で、海軍の軍港地であるプリマスでうまれ、当時海軍の軍艦は必ずこのジンを積み込んでいたとされている海軍御用達のジンです。当時のイギリス海軍は給金の他にお酒(ジンやラム)も現物支給されていました。ちなみにジンは将校にのみ許された酒でした。詳しく調べたわけではないので眉唾かもしれませんが、この制度は割と最近まで行われてましたが、《原子力潜水艦》を導入してから禁止になったとか。。。なんかあったら洒落にもならないですからねwプリマスに使われているボタニカルは公表されている物は以下の通りとなります。ジュニパーベリー(杜松の実)/コリアンダーシード/オレンジピール/レモンピール/グリーンカルダモン/アンジェリカルート/オリスルート(ニオイアヤメの根をパウダー状にした物)です。このジンを語る上で、皆様にも覚えておいて欲しい事が。《カクテルブックの原典》と呼ばれている「サヴォイ カクテルブック」と言う物が在ります。ロンドンの超有名老舗ホテルのバーが発行したものです。このカクテルブックに紹介されている物で、ジンベースの殆どが「プリマス」を指定しております。《ドライマティーニ》や《ギムレット》はこのジンから生まれたようです。1900年初頭は世界最大の売上だったようなので納得です。ちなみに当店ではギムレットを作る場合はこちらのプリマスを使用しております。本当は昔有った「ネイビーストレングス57」が良いんだけど、終売になっちゃいました・・・残念。現在は、ペルノーリカール社の物件ですので安定供給されております。バーでは、何故か置いて無い所も多いのですが、何でだろ???押さえておきたい一品です。是非お試しくださいませ。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月15日 20時00分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ リキュール編
今回ご紹介しますと言うか解説しますのは《リキュール》です。前回チョロっと紹介した通り、リキュールとは《ベースとなるスピリッツにハーブや果実などを漬け込んだもの》です。現在のリキュールの原型、すなわち蒸留酒をベースとしたリキュールの原型が作られ始めたのは、11世紀から13世紀にかけてで、当時の《錬金術師》により、《エリクサー》として作られたのはご承知の通り。14世紀に入り、黒死病(ペスト)がヨーロッパで猛威をふるった時に、リキュールは病の苦しみを和らげると信じられ、修道院がリキュールを扱うようになったようです。修道僧達は、近隣から薬草や香草を収集、独自リキュールの調製に励みました。現代においても、ヨーロッパで薬草を副材料としたリキュールの開発が盛んなのはこれが背景となっています。*エギュベル修道院などが有名さて、今のように、リキュールが嗜好品として扱われるようになったのは15世紀になってからです。ここからは一寸細かい事柄が多いので色々調べながら書いていきます。北イタリアの医師ミケーネ・サボナローラが、「ロソーリオ」というリキュールを開発しました。ミケーネは匂いや味が苦手な人の為にスピリッツにバラの香りをつけて患者や人々に振る舞いました。美味しくて健康になれると言う事で、ロソーリオは、やがてイタリア全土に広まっていきました。イタリア全土に広まったリキュールは、16世紀、フィレンツェの名家メディチ家の娘《カトリーヌ》がアンリ2世に嫁入りした際、同行したシェフが、《ポプロ》という酒(ブランデーにムスク、アニス、シナモンなどで香りをつけ、甘味を添えたもの)を紹介し、フランス宮廷内で人気を博しました。ここからルイ14世の17世紀にかけて、「液体の宝石」と呼ばれるほど、色合いの美しいリキュールが開発されるきっかけの一つになりました。また、最古のリキュール・メーカーであるボルス社は、1575年にオランダで誕生しました。近代になると、医療技術の進歩によって、リキュールは薬としての役割こそ失われましたが、嗜好品として風味や色を重視したものが作られるようになり、19世紀後半、連続式蒸留機の開発・普及によって高濃度のアルコールが生成できるようになると、それをベースとしたリキュールが次々と開発されていきました。このような技術の革新や向上は、現在においても行われており、これまで困難とされてきたクリームなどの動物性原料を使用したものなど、新しいタイプのリキュールが開発されています。とまぁ、こんな感じでございます。ベースとなるスピリッツは何でもよく、ウォッカやラム、ブランデー等が主流となってますが、最近だとテキーラベースのリキュールなども展開されてます。割と自由に作ることが出来る物なので、これからも続々と面白いお酒が出来て来ると思います。新しいお酒が出来ればそれだけバーの楽しみが増えるってもんです。面白いリキュール作りたいなぁ。。。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月13日 20時00分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ フィリップ・ド・ブルゴーニュ・カシス編
さて、今回は珍しくリキュールについて書いていこうかと思います。《フィリップ・ド・ブルゴーニュ・カシス》です。数あるカシスリキュールの中で自分的には不動の地位を築いています。色々語る前に、まずリキュールとは何ぞや?と。簡単に言うとベースとなるスピリッツにハーブや果実などを漬け込んだものです。リキュールの原種と言われるのは、古代ギリシャ時代にワインに蜂蜜や薬草を漬けたものとされています。しかし、現在ではその製法だと違うお酒のジャンルになってしまうので、この説は外されています。現在のリキュールの原型、すなわち蒸留酒をベースとしたリキュールの原型が作られ始めたのは、11世紀から13世紀にかけてで、当時の《錬金術師》によって、「生命の水」(アクアヴィテ / Aquavitae)と呼ばれる蒸留酒が作られました。アクアヴィテには薬酒としての効能があると伝えられ、重宝されたことから、薬酒・錬金術の薬液《エリクサー》としてのリキュールの開発が始まりました。ロールプレイングゲームとかに出て来るアレですw初期のリキュールには薬酒としての性格が強かったので、以後これらのリキュールの製法は修道院に伝えられていきました。。。んー、書きたい事がありすぎて収まらないので次回に回すこととしますwさて、このフィリップ・ド・ブルゴーニュカシスはフランス産のリキュールです。カシス(Cassis)とは、フランス語であり、日本語では黒すぐり、英語ではブラックカラント(Black Currant)と呼ばれています。カシスの木は、1.5メートルから2メートルくらい。幼少期に住んでいた長万部の我が家では、カシスの木が何故か垣根代わりに使われておりました。実が付くとムクドリが大量にやってきて五月蠅かった事を覚えてます。カシス・リキュールのフランスでの言い方は、リキュール・ド・カシス。その中でも、容量1リットルに対し、砂糖を400g以上含むものが、《クレーム・ドゥ・カシス/CREME DE CASSIS》とラベルに表記する事ができます。ちなみにカシス以外のフルーツのリキュールは、砂糖の量は250g以上で「クレーム・ドゥ・~」と名乗っても良い事になってます。更に、AOC( アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ/Appellation d'Origine Contrôlée)である《クレーム・ドゥ・カシス・ドゥ・ディジョン/CREME DE CASSIS DE DIJON》と書いていれば、ブルゴーニュ地方コート・ドール地区で採れたカシスだけで造られたということです。とまぁ、このカシスを知ってしまうと他のカシスだとシャバシャバで物足りないのですよ。お酒の初心者でもカシスは馴染みが有る物なので、BARとしては味の違いを解らせてやりたいところですwたまにはカシスのカクテルでもいかがですか?本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月11日 21時00分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ガイアフロー編
国産ウイスキーを語る上で外国産の材料を使って国産ウイスキーを名乗ってるのって微妙だよね?って話しが出る事もあります。「要は日本のウイスキーってスコッチのジェネリックなんじゃね?」とか言う厳しい意見が出る事があります。極論なので議論の価値もないのですが、感覚的には解らなくも無いなと。そんな中で、原材料を国産で!と言う話しが出るのは当たり前、ほんとにやっちゃうのは、ど変態wはい、やっちゃいましたw 純国産大麦100%使用です。素晴らしいです。さて、静岡蒸留所の初留用ポットスティルは《W》と《K》があります。《W》はフォーサイス製の特注品で、何と薪を使って高温(850°)で蒸留します。今回の商品と対をなす形で純外国産大麦100%のモルトでWを使用した物もリリースされております。残念ながら、こちらは手に入りませんでした。。。一方、《K》は、今は無き日本の、あの蒸留所《軽井沢》のポットスティルでございます。2012年に完全閉鎖されて多くのウイスキーラヴァーを悲しみのどん底に落としてしまった軽井沢です。当時キリンの担当者にすげぇ文句言った記憶がありますwその後、2015年に軽井沢蒸留所の蒸留設備一式が長野県北佐久郡御代田町から競売にかけられ、ガイアフローのグループ会社であるガイアフローディスティリング株式会社が505万で落札致しました。この件はお酒業界の中でも大変話題になり、また期待されておりました。そしてガイアフローはこの期待に十分なほど答えてくれました。そしてこれからも期待に応え続けてくれる事でしょう。素敵な物語を持つ蒸留所はやはり魅力があります。実際に飲んだ感じとしては、えぐみが物凄く少ないと感じました。あきらかに違いが判ります。これが純国産大麦の力なのでしょう。品種が解ればなお良いのですが。。。こちらは、国内分として2500本限定ですので、中々入手は難しいかもですが、出来れば飲んで欲しい一品です。その価値はあります。他の蒸留所でもこのような動きが始まっているのも聞こえてきています。来年は国産ウイスキー生誕100周年です。その歴史の中で、ひとつの節目として、更に新しい展開が生まれているのは、非常に喜ばしい事だと思います。皆で応援していきましょう!本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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