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セントライト記念 V4へ万全ロックドゥカンブ

 秋のクラシック路線開幕。今週は中山競馬場で菊花賞TR「第61回セントライト記念」(JpnII 芝2200m 16日)が行われる。主役の期待を集めるのは無傷の3連勝でラジオNIKKEI賞を制したロックドゥカンブだ。馬インフルエンザ騒動のアオりを受け、当初、目標にしていた豪ダービーを自重。管理する堀師は今後の目標を決める試金石の一戦として愛馬を送り出す。
 遅生まれの南半球産馬ロックドゥカンブにとって、セントライト記念はどのような意味合いを持つのか。賞金的に菊出走はほぼ手中に収めているが、陣営はまだ出走を明言していない。
 当初はオーストラリア・ダービーを秋の最大目標としていた。いわばセントライト記念は壮行レースかつ叩き台だった。だが、インフルエンザ禍によって豪州遠征を取り止めたため、同レースに対するスタンスは実に曖昧(あいまい)なものになってしまった。しかし、堀師ははっきりと言う。

 「一線級のメンバーがそろうここは試金石と見ている。まだ経験がないし、菊花賞へ行くかどうかはこの結果を見てから」
 菊の権利取りでもなければ菊の叩き台でもない。ロックにとってここは他馬とは一線を画す「春の実績馬との比較」の舞台となる。
 もっとも、セントライト記念の次が白紙になってしまった現実は変わりない。どこにピークを持っていくか…復帰戦へ向け、さぞかし陣営も頭を悩ませていることかと思いきや、師はストレートにこう言い放った。
 「オーストラリア遠征が不可能になったので、ここ一本に向けて馬をつくれるようになった。遠征があると、余裕を残して使わなければなかったからね」
 皮肉にも遠征中止が馬を仕上げやすい環境へと変えたということだろう。ただ、本音もチラリとのぞかせる。
 「まだ2歳半。これからオーストラリアはクラシック戦線が始まるわけで…。そんなに期待されても困っちゃいますね」
 定石通り、一度は構想から外れていた菊花賞に向かうのか、はたまた適距離の天皇賞・秋に目標を切りかえるのか。岐路に立ったロックドゥカンブは他馬とは異質なモチベーションでセントライト記念に臨む。

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