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キャバクラ小説家yanagiが語るネオン街ライフ〜キャバクラ今昔物語・その7〜キャバクラ超人列伝・その2

 こんにちは。キャバクラ小説家のyanagiです。前回は、私の友人の「のむちゃん」の話をしましたね。今度は、私自身の「武勇伝」を語ってしまいましょうか(笑)

 確か、あれは4年前のことだったと思います。
 北関東の某県の県庁所在地のネオン街が、当時の私の主な出没地でした。その頃、フィリピンパブや中国・韓国系の店が一気に激減したことがありました。外国人パブはだいたいが大箱なので、大箱がけっこう空き物件となり、そこに日本人の子が働く普通のキャバクラが居抜きで入った…というケースが多くみられました。中にはショー用のステージがそのまま残っている店もあったのですが、とある店にドラムセットと暗譜類が置いてあったんです。きっと、生バンドが入るような古い店の跡地だったんでしょうね。詳細はわかりませんが。

 ふとしたきっかけでその店に入った私ですが、相変わらず黒服と仲良くなり、店長と意気投合し、「今からライブやっちゃうか」ってなったんですよ。実は元バンドマンなので、ドラム叩けるんですね、私。
 ちょうどエレキギターを持ってきていた社長がギターボーカルで、私がドラム、バンドの練習帰りだったお客さんが飛び入りでベースに決定。黒服に、外の看板に「緊急LIVE」なんて張り紙をさせましたね。確か夜中の12時頃だったと思います。もちろんお客さんは普通にキャバクラに来ただけのお客さんばかりでしたから、最初はみんな茫然としてましたよ。1時間くらいライブやりましたが、途中からお客さんたちもノってくれて、待機の女の子たちもステージ前に来ちゃう感じで、なかなか盛り上がりましたね。

 後にも先にも、あんな経験は二度とありません。もうないと思いますね、たぶん(笑)。

執筆者 yanagi
1978年生まれ 作家、フリーライター、心理カウンセラー、サプリメントアドバイザー。メールカウンセリングサイト「ysカウンセリングルーム」、ライタースタジオ「スタジオY」主催。また、木悠利の名前でも執筆活動中。元バーテンダーでもあり、キャバクラ・スナック等のネオン街の裏事情にも明るい。現在、電子書籍サイト「ヨミーバ」にて、yanagi名義で「ネオン街三部作」等、キャバクラを舞台にした小説を多数発表している。■ヨミーバhttp://www.yomiba.com/■ブログ「ysカウンセリングルームの小部屋」 http://ameblo.jp/yscounselingroom/■サイト「ysカウンセリングルーム」http://www.yscroom.com/

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