search
とじる
トップ > レジャー > 秋華賞 今度は負けない トールポピーがこん身の仕上げ

秋華賞 今度は負けない トールポピーがこん身の仕上げ

 今度は違う。牝馬3冠の最終章「第13回秋華賞」(JpnI、京都芝2000メートル、19日)で、オークス馬トールポピーが巻き返しを狙っている。前哨戦のローズSは6着に敗れたが、ひと叩きで急上昇。春からトライアル、本番と勝ち馬が変わる混戦模様だが、GI2勝の底力は一枚も二枚も上の存在だ。最後の冠は何としてももぎ取ってみせる。

 信頼はまったく揺るがない。「今度は春の女王の意地を見せたい」と池添騎手は気迫に満ちた表情を見せる。最後の冠、秋華賞。世代最強牝馬を証明するため、オークス馬トールポピーは誰にもそれを譲るつもりはない。
 前哨戦のローズSはよもやの6着。しかし、あくまで本番のここを見据えた仕上げだっただけに、陣営にショックはあまり感じられない。
 「正直、あのころは八分ぐらいの仕上がりだった。それでもこの馬なら何とかなると思ったんだけど、そこまでは甘くなかった」と、鞍上は苦笑いを浮かべつつ振り返った。
 スタートで出遅れる誤算もあった。「ゲートで隣の馬がチャカチャカしてなかなか入らず、その影響があった」。最後は懸命に追い上げたが、絶好調時の爆発力は発揮できなかった。
 今度はもちろん、その爆発力に磨きをかけてきた。1週前追い切りは栗東の芝コース。ミクロコスモス、ウィローパドックという逸材新馬2頭をじっくり追いかけた。直線に向いてもかなりの差があったが、そこはやはりお姉さんだ。内にもぐって軽く仕掛けられると楽々並びかけた。本番を想定した末脚磨き。「刃」はぎりぎりまで研ぎ澄まされてきた。
 「1回使ったことでバネが出てきたし、乗り味も抜群だった。もともと背中の柔らかい馬だけど、さらに良くなっているし、デキに関しては申し分ない」と池添は信頼感をさらに深めたようだ。
 そして今度は馬具にも工夫を凝らしている。春に装着していたハミ革を前走では外して臨んだが、今回は改めて着ける予定だという。
 「気性面が成長したからハミ革がなくても大丈夫と思ったんだけど、きょろきょろ物見をしてしまった。元に戻せば集中力も違ってくるはず」
 反省を踏まえ、本番ではベストの状態までもっていく。GIに勝ち慣れた陣営の足取りに無駄はない。
 「京都の二千は難しいコースだけど、この馬自身は未勝利勝ちしているように相性は悪くない。今度は底力を見せたい」。牝馬2冠へ、池添はもう一度、勝利への強い意欲を口にした。

関連記事


レジャー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

レジャー→

もっと見る→

注目タグ