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今が旬! 淡路島ナゾのパラダイス

 「パラダイス」と聞けば、関西人のほとんどの方が人気テレビ番組『探偵!ナイトスクープ』の桂小枝探偵の調査を思い浮かべることだろう。

 怪しい展示物や遊具が満載の珍名所を紹介する人気企画の、記念すべき第1回目として紹介されたのが、この「淡路島ナゾのパラダイス」である。

 場所は兵庫県淡路島。海岸線に沿って車を走らせれば、洲本温泉街を15分ほど過ぎたあたりから「立川水仙郷」「淡路島ナゾのパラダイス」という看板が並んで立っているのが見えるようになる。

 看板に従って進むと「水仙郷」と書かれたレトロ絵の大型ゲートが見え、なかなか賑わっている様子が窺える。実は「ナゾのパラダイス」は「立川水仙郷」併設のスポットで、水仙の花が咲く季節以外はゲートに鎖が張られ、閉園しているような雰囲気なので、通りすごす人も多いとか。水仙の花が咲く今は、まさに旬の季節。

 入場料500円を払って園内に入ると、さすがは淡路島二大水仙郷の一つ。一面に水仙の花が咲き乱れ、まさにパラダイスである。そして花畑の一角に「おしべとめしべのことをまなぶところ」「淡路島ナゾのパラダイス」の看板が掛けられた小屋が建っていた。そこがパラダイスの本拠地なのだ。

 小屋の入り口を入ると、通路には春画の展示と赤面するような性の教訓の数々が書かれていた。「淡路島ナゾのパラダイス」とは、いわゆる「秘宝館」なのである。

 館内には御神木で作られたという十本の巨大な男性器の像や、女性器をかたどった御神体、風俗画など、民俗学資料の他、「陰毛でわかる性感度占い」や「いくときあの声ベスト順位」のパネルなどが所狭しと並べられ、厚紙に手書きされたオーナー直伝の性のうんちくが壁一面に貼りまくられている。ついでにオーナー所有のエロ本まで展示してある始末。これでもかというほど濃い、オーナーの趣向があふれる性の殿堂だった。そして「朝日テレビ 探偵ナイト“スプーク”紹介」と脱力の誤字看板が。

 敷地内には「立川平家村民俗資料館」が併設されており、農具や鎧の他、なぜか原始人やアニメのパロディ壁画が展示されている。そのほか2頭のゴジラ似の怪獣が鎮座する鳥居や、何の由来があるのか不明な「UFO神社」、オーナーが作詞した赤面歌詞の「チンチン音頭」が刻まれた3枚の巨大石板、「チンチン音頭発祥の地」と書かれた鉄柱など、美しい水仙畑と脱力スポットのギャップは見もの。

(あーりん 山口敏太郎事務所)

山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/

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