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丹下日出夫の若駒通信簿 牡馬相手に楽勝のディープデザイアは間違いなくクラシック級

 「伝説の新馬戦」なるものは、そうそうあるもんじゃない。3週前のローズキングダム、そして先々週のアドマイヤプリンスで、当分お休みだろうと思っていた。ところが、ディープデザイア(京都芝1800メートル)のあのケモノじみた強さはなんなんだ。

 半兄は新馬→デイリー杯2歳S2着のダイアモンドヘッド。追い切りでもファンタジーS出走馬と併せる質の高い調教で、相手を軽くひとひねり。走ることは分かっていたが、スローの上がり勝負にしろ、牡馬相手にラスト3Fの推定ラップは11秒7→11秒0→11秒3を馬なり。冒頭に挙げたローズやプリンスと互角のハイラップをマークした。これはクラシック候補の一頭として、ぜひとも注目したい存在だ。
 一方、東京ではアプリコットフィズが、2歳コースレコードに0秒1差と迫る芝1600メートル1分34秒7で4馬身差の楽勝を飾った。血統をひも解くと、母の全兄にマンハッタンカフェ。母系のSanta Lucianaを柱に、ビワハイジ→ブエナビスタの名前も連なる今をときめく極め付きの良血馬だ。

 どこか繊細で430キロと小柄な分、馬体減りや関西への輸送がカギになるが、前記のディープといい、この2頭の牝馬はファンタジーS組とはスケールがひとつ違う。6〜9月期デビュー馬と10月以降の秋デビュー組との勢力図が、この1カ月でガラリ一変したことが、明らかになったように思う。
 なんて、先週は未勝利組の中にも素材の良さが光る馬が一頭。デビュー戦では内外のコースロスがあった分、ローズキングダムの3/4馬身差2着に敗れたヴィクトワールピサが、折り返しの未勝利を持ったままで芝2000メートル2分1秒8。しかも、ラスト2Fのレースラップは11秒2→11秒3(3F34秒2)。半兄は、安田記念の覇者アサクサデンエン。
 いやぁ〜、先週の土曜日は、一日に来年の桜花賞馬やらオークス馬やらダービー馬を何頭も見たような気がして、オジサン気持ち悪くなっちゃった(笑)。
 東京の500万・ダ1300メートル戦では、アースサウンドが前年のスーニの記録を自作自演の逃げ切りで0秒2更新。次走は交流の兵庫ジュニアGPを予定しているみたいですが、ここも楽勝かなぁ。

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