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皐月賞(JpnI、中山芝2000メートル、19日)丹下日出夫の虎の巻 3強対決を制すのは、この馬!

 今週は牡馬クラシックの第1弾「第69回皐月賞」(JpnI、芝2000メートル、19日)が、中山競馬場で行われる。東の横綱ロジユニヴァースをめぐり、スプリングSを強烈な差し脚で制したアンライバルド、韋駄天リーチザクラウンが逆転を狙うといった構図だが、果たして3強対決を制すのは!? ロジが一歩リードの下馬評に対し、競馬評論家の丹下日出夫は前2頭を見ながら競馬ができるアンライバルドに展開の利があるとみている。

 今年の3歳牡馬世代は、アグネスタキオン、ジャングルポケット、そしてクロフネが鎬(しのぎ)を削った2001年春のクラシックと同レベルの“3強”の争いではないかといわれている。
 本年の3強とは、ロジユニヴァース、アンライバルド、リーチザクラウンの3頭を指すのだが、記録面においても、タキオン世代とシンクロしているんだよなぁ。
 大将格と目されるロジユニヴァースは、まずは札幌2歳SでJpnIIIを制覇。ジャングルポケットが長らく保持していたレコードを0秒5も塗りかえる芝1800メートル1分49秒1を叩き出したのに続き、ラジオNIKKEI杯2歳Sは、歴代3位の好タイムでリーチザクラウンを4馬身差と完封している。
 ちなみに、ラジオNIKKEIの走破タイム(芝2000メートル2分1秒7)。アグネスタキオンの保持するレースレコードの2分0秒8には見劣るものの、昨年暮れの阪神開催は、例年より1秒以上時計のかかる粘り気のある特殊な芝だった。それを差し引きすれば、レコードと互角以上の飛び抜けた内容だったように思う。
 ロジユニヴァースとは未対決ながら、アンライバルドも負けていない。初陣の新馬戦は、スローの上がり勝負とはいえ、11秒3→11秒9→11秒0(上がり3F34秒2)というレースラップを上回る33秒8の上がりを駆使して、リーチザクラウン、桜花賞馬ブエナビスタを一蹴した。
 後に、「伝説の新馬戦」なる言葉が世間を駆けめぐるようになったが、通過順から逆算すると、ラスト1F近辺で、“絶対的能力の証”である、10秒台のラップも掲示している。
 3強同士の対戦比較では、若干見劣りがするリーチザクラウンにしても、2戦目の未勝利戦は、何と後続を12馬身もちぎる大差の楽勝。机上の計算だが、そのときに計時した芝1800メートル1分47秒4の先の1Fを12秒0で走ったとすると、2000メートルは1分59秒4。リーチは2歳暮れの時点で、すでに2分を切ろうかというケタ違いのポテンシャルを秘めていたことになる。
 なんて、このリーチをラジオNIKKEIで4馬身差に切って捨てたロジユニヴァースのレース運びがあまりに強烈だったために、3強の中ではロジに一日の長があるように映る。ただ、ラジオNIKKEI時のリーチは、新馬戦から中2週続きというハードなローテーションで、デビュー時は520キロ台だった馬体重が504キロまで細化。上がり3F38秒2を要し、バタバタになったのは、目に見えない蓄積疲労もあっただろうし、ロジにしてみれば、相手をリーチ一頭に絞ればことは済んだ。
 ただ、3強が勢ぞろいすれば、前門には肉を切らせて骨を断つ、タフな平均ラップで逃げ込みを図るリーチザクラウン。背後には、アンライバルドという後門のオオカミが控える。しかも、今回のリーチは、きさらぎ賞から皐月一本に絞って充電完了。少なくともラジオNIKKEI時よりは、体調も整っているだろうし、急激にはタレない。
 リーチが刻むタフなハイラップを深追いすれば、なし崩しに脚を使わされ、ひょっとすると、アゴが上がって3着に失速するシーンだって十分考えられる。展開は、両者を前に置き、ひとつタイミングをズラして追い出すアンライバルドに絶好。漁夫の利的に、勝利が転がり込んでくるとみた。
 ただ、いずれにしても、上位3頭の能力は、他馬とは一線を画す。ナカヤマフェスタ、ベストメンバーあたりも、3連単の3着要員ならあり得るだろうが、たとえ狂っても、3強のうち、少なくとも2頭は1、2着を確保。馬連、馬単ならば、この3頭のボックス馬券を買っておけば、まず当たると思うが、さて…。

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