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オールカマー マツリダゴッホが楽勝 次のターゲットはジャパンC

 やはりグランプリホースは強かった。「第54回オールカマー」(GII、中山芝2000メートル、28日)は、単勝1.4倍と断然の1番人気に支持されたマツリダゴッホが好位から抜け出して快勝した。勝ち時計は2分12秒0(良)。2着には逃げた6番人気のキングストレイルが入り、3着は8番人気のトウショウシロッコが中団から追い上げる健闘を見せた。

 どうしてこれほど強いのか。そう思わせるほど、今日のマツリダゴッホは強かった。
 レースは大方の予想を裏切り、キングストレイルが主導権を握った。ゴッホはその直後につけたが、「思ったより前になって、折り合いに苦労した」と蛯名騎手。それもそのはずで、1000メートル通過は1分1秒8と超がつくほどのスローペース。
3角付近から各馬がしびれを切らしたように動き出し、残り1000メートルは57秒8と完全に上がりの競馬となった。
 決して得意とはいえない展開ではあったが、勝負どころでは自らからスーッと動き出し、抜群の手応えで直線へ。馬なりのままキングストレイルに並びかけると、あとは抜け出すタイミングをはかるだけだった。正味追われたのは50メートルほど。中山6勝のスペシャリストぶりをいかんなく発揮した。
 「いつもの実力を出せば負けないと思っていた。前走(札幌記念2着)は体が減っている割には頑張ったなってところだったけど、きょうは体が戻って状態は良かったからね。あとはボクがうまく乗るだけだった。これでいい形で(次へ)いける」と蛯名騎手は胸をなでおろした。
 一方、国枝師も「まずはホッとした。今日はよく我慢してくれたね」と安堵の表情。断然人気のプレッシャーから解放され、「もうちょっとペースが速くなってくれれば、もっと楽になるんだけど、勝ったからまあいいか(笑)」と柔和な笑顔で振り返った。
 昨年はこの後、天皇賞(15着)→有馬記念(1着)というローテーションを歩んだが、「今日はオーナーがきていないから確定ではないけど、次はジャパンCかな」とトレーナー。苦手とされる左回りにかわることについては「調教では左回りの方がスムーズ。東京は早く抜け出すと直線が長いから最後までもたないけど、今日みたいに坂を上がってから抜け出す競馬ができれば」と前向きな姿勢を見せていた。
 ジャパンCを制し、有馬記念2連覇へ。西高東低といわれて久しい中央競馬を関東の総大将が一刀両断にする。

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