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キャバ嬢が生まれる瞬間(85)〜アニメグッズの資金を稼ぐ明子〜

安田明子(仮名・22歳)

 私はアニメが大好きで、いわゆる腐女子と言われるポジションで生きている。今、特にハマっているのは6つ子が登場する人気アニメだ。一部からは声優人気で腐女子が群がっているだけのように思われているけど、内容だって素晴らしい。たしかに登場人物のカップリングを妄想したりもする。でも中身は、過去に有名芸人の作家を務めた人が脚本を担当し、コントのフォーマットをアニメという無限の可能性を秘めた世界に落とし込むことで、いまだかつてない領域まで物語を引き上げていると思う。

 だからDVDだけでなく、グッズは出来るだけすべて買わなきゃ気がすまないし、アニメをイメージした限定のスイーツが出れば現地まで食べに行き、イベントにだって参加する。手に入らなかったものはオークションで高額でも落札したい。そうすると普通のバイトじゃ、資金不足に陥って、少しでも時給のいいキャバという道を選ぶしかないんだよね。

 オタクの私にとって、間逆の世界に思える夜の世界は怖くて仕方がなかった。でも意外なことに、実際働いてみるとキャバ嬢の中にはオタクが珍しくない。勝手なイメージで、エグザイルや西野カナ大好き系な人ばかりだと思ってたけど、バンギャルやアニメ好きが私の店にはけっこういた。あとお客さんにも、見た目はとても爽やかなおじさまなのに、オタクの人がいて、今は漫画の貸し借りする仲の人までいるんだよね。

 でもそんなお客さんは稀だから、普通のお客さんとは会話が大変な時もあるけどね。だからこれからはお店のブログとかで、アニメ好きをアピールして、少しでもオタクのお客さんを呼び込みたいって考えてます。

(取材/構成・篠田エレナ)

写真・Yakinik

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