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先週の新馬勝ち馬(中山)

 2日(日)のダ1800m戦はドットコム(牡、父ブライアンズタイム、母ビューチフルドラマ=美浦・戸田厩舎)が人気に違わぬ強さを見せた。
 勝ち時計は1分58秒5(良)と平凡だが、内容が鮮烈。3角付近でズルズルと後退し“ジ・エンド”かと思いきや、4角で外に持ち出されると、メンバー最速、唯一の上がり38秒台で差し切った。「スタートも良くなかったし、砂を被って途中で下がってしまったが、外に出したら驚くような伸び。かなりの能力がある」と、手綱を取ったペリエ騎手も驚きを隠さない。
 この切れる脚があれば、砂を被ることのない芝でも、と期待が膨らむ。次走に注目したい。

 同日の芝2000m戦も1番人気のペガサスフォート(牡、父Fusaichi Pegasus、母Shy Princess=美浦・藤沢和厩舎)が順当勝ちを収めた。勝ち時計は2分7秒1(良)。
 残り200mで鞍上が追い出すと、瞬時に反応して2着に3馬身半をつける完勝。レースの上がり3Fが12秒1→11秒9→11秒5と差し馬に向いたラップだったとはいえ、鋭い末脚は目を引いた。
 新馬連勝を飾ったペリエ騎手は「ベリーグットホース。アクションがまだ子どもだが、追い出したらいい反応。経験を積めば、強い馬になる」と賞賛した。速い時計に対応できれば、上のクラスでも通用しそうだ。
 柔よく剛を制すとはこのこと。1日(土)のダ1200m戦は、426kgと軽量のパルティータ(牝、父ヘクタープロテクター、母ロッキーバッハ=美浦・清水英厩舎)が、510kgの巨漢マイミカプリンセス(単勝1番人気)を1馬身4分の1突き放し、逃げ切り勝ちを飾った。勝ちタイムは1分14秒4(良)。
 負傷加療中だった江田照騎手は自ら復帰戦に花を添え、「いい馬を用意してくれた清水英先生はじめ、関係者の皆さんに感謝したい」と心の中で手を合わせていた。また、パートナーについては、「直線、物(影)を見て飛んでいたように、まだ真剣味が足りないけど、並ばれてからまた伸びたように走る馬です」と課題を指摘した上で合格点を与えた。
 同日のダ1200m戦は、メンバー最速(35秒1)の差し脚を爆発させたプリマフォルツァ(牝、父ゴールドアリュール、母ベネヴェント=美浦・栗田厩舎)が、1馬身4分の1差の完勝を飾った。勝ちタイムは1分35秒7(良)。
 434kgと小柄だが、レースの印象は全身がバネのかたまり。北村宏騎手は「せかすとカッとしそうなタイプだし、流れも速くなかったので(後方から)徐々に押し上げていった」と会心のレースを振り返った。
 4角で勝利を確信した北村宏騎手=プリマフォルツァのコンビは、直線に向くとビクトリーロードを真一文字に伸びてきた。「いい脚を長く使った。距離もこれぐらいがちょうどいい」と一層の活躍を誓っていた。

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