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【ドラマティックレビュー:東海S】グレープブランデー復活! 世代王者の逆襲が始まるか?

 5月から1月の開催に変わり、G1フェブラリーSの前哨戦という位置づけになった東海S。先行有利の舞台で、ジャパンカップダート(以下、JCD)3着のホッコータルマエから狙えば当てにはいける予感はしたが、一波乱ありそうな気がして勝負は回避。レース制したのはかつて、3歳のダート王を決めるジャパンダードダービー(以下、JDD)を勝ったグレープブランデー。予感は的中(ちなみに勝負レースのAJCCはハズレ)。

 グレープブランデーの勝利は、個人的には「まさか」のレース結果だった。

 グレープブランデーはJDD制覇後、骨折で10か月の休養を余儀なくされたが、その間、2年前のJDDの2着馬のボレアス、3着馬のタガノロックオンはパッとしない成績が続き、現5歳馬はローマンレジェンドを除いては「ダート馬不作の世代」という印象を抱いていた。それゆえの「まさか」の結果だった。しかし、やはり頂点にたった男は違う。骨折を乗り越えここまで巻き返してきた。

 復帰初戦は15着、次走は東京大賞典を制した同世代のローマンレジェンドに3秒差の6着と屈辱的大敗。前走のJCDでは復調の兆しを見せ5着と健闘。暮れの東京大賞典を制した同世代のローマンレジェンドは4着、2頭のタイム差は0.1秒。そして今回の久々の重賞勝利。負かした相手にはJCDで3着だったホッコータルマエもいて、斤量差は2キロもあった。ここから、かつての世代チャンピオンの逆襲が始まりそうな予感だ。

 ちなみにローマンレジェンドはフェブラリーSには不参加を表明したため、ダート界の頂点に君臨しつつあるローマンとの再戦は残念ながらしばらく実現しそうにない。とはいえ、グレープブランデーはまずはフェブラリーSの勝利が先。ローマンレジェンド不在のG1を制し、かつて3歳王者に輝いたときと同じ舞台、大井の帝王賞で同期馬によるダート王決定戦となれば、上半期を締めくくるG1レースがさらに楽しくなりそうだ。

〈プロフィール〉近藤雄亮:キャリア3年目の若手放送作家。売れっ子作家ではないため安定した生活をするには競馬の成績がカギ。昨年度のおこづかい馬券の成績はで回収率137%、プラス収支をキープ。Twitterのアカウントは「@minoru1202」。

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