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丹下日出夫の虎の巻 セレクトセール2009から

 「セレクトセール2009」は15日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで最終日となる3日目が行われた。例年、当歳馬は2日目に評判の“とねっこ”が上場するとあり、この日の最高価格はレディオブチャドの2009(父ネオユニヴァース)、フサイチパンドラの2009(父シンボリクリスエス)の7800万円にとどまった。3日間にわたり、現地で密着取材した競馬評論家の丹下日出夫が今年の当セールを総括する。

 今年の2歳セレクトのテーマのひとつは、本年がセカンドクロップとなるディープインパクトと、新種牡馬ダイワメジャーの産駒の動向にあるのではないかと思っていた。
 ディープ産駒は、父親の面影を宿したいわゆる頭の軽い小顔で、利発そうな風貌。体形も、トモのつくりや多少硬めのコツコツとした送りがそっくりな小柄な仔が多かった。対照的に、メジャー産駒は前腕部も首差しも腰周りもマッチョ。他馬を睥睨(へいげい)して歩く、ガキ大将が多いような気がした。
 社台グループの中にあっても、大まかにいえばディープはノーザンファーム系。社台ファームは、ダイワメジャーを主力として、繁殖牝馬を厳選してきた。
 その融合というか、象徴が、本年のセリの最高価格で落札されたダイワメジャー×ウインドインハーヘアーの1億6500万円になって現れたような気がする。ただしディープもメジャーも産駒たちが結果を出すか否かは来年以降のお楽しみ。
 人によっては、アグネスタキオンの品の良さや、ネオユニヴァースの俊敏さと柔軟さを好む人もいるだろうし、何より産駒が結果を出している分、安心感がある。しかし、タキオンやネオの産駒は、今回のセレクトでは品薄。結果的に、そのあたりが交じり合い、当歳の売上や売却率の低下につながったのかもしれない。まあ、常識で考えると、これまでが高すぎたともいえなくもないが…。
 いずれにしても、今年のセレクトは一から競走馬市場を見つめ直すという意味でのターニングポイントだったと、積極的にとらえてみては、いかがだろうか?

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