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新重賞今昔物語 2000年新潟記念 生涯最後の重賞Vとなったダイワテキサス

 主役ばかり目立ってはドラマはつまらない。それは競馬も同じ。強い馬を脅かすしぶとい脇役がいてこそ、レースはいつまでもファンの心に残る。

 今度こそ、今度こそと期待されながら有馬記念で3年連続3着したナイスネイチャ、引退レースの香港ヴァーズで初めて国際GIを勝ち、最後の最後で主役になったステイゴールドも、国内ではGIの2着が4度と人気薄で何度も波乱を呼ぶ存在だった。
 今回取り上げる2000年の新潟記念覇者ダイワテキサスも、そんな名脇役の1頭に数えられるだろう。
 重賞5勝。一流馬の堂々たる成績だが、GIは01年の有馬記念でテイエムオペラオー、メイショウドトウの3着になったのが最高だった。しかしこのときは13番人気の激走。今のように3連単があれば、かなりの配当を演出していたはずだ。
 00年の新潟記念はダイワテキサスにとって最後の重賞勝利となった。すでに7歳(旧表記8歳)とベテランの域に達し、59キロのトップハンデ。条件は厳しかったが、この年は新潟競馬場が改装のため中山で行われた。テキサスは新潟でも関屋記念を2勝しているが、中山はGIIを2勝しているさらに得意なコース。この実績が評価され1番人気に支持された。

 スタートからアンブラスモアが飛ばしていく。1000メートル通過が59秒7といつもの淀みない流れを作った。テキサスはそれを中団やや後ろの8番手と、いつものポジションから追走した。
 レースのラスト3Fが36秒1と上がりのかかる展開に。最後はスタミナ比べとなった。重賞5勝のうち4勝が8、9月と夏場の消耗戦に強いテキサスには持ってこいの状況だ。
 直線はハンデ10キロ差、49キロのモンレーブが追い上げてきたが、全く問題にせず。メンバー最速、3F35秒2の脚で、1馬身4分の3差をつける完勝だった。
 その後は01年の有馬記念(11着)を最後に引退。東京競馬場で行われた引退式には増沢由貴子騎手が騎乗した。
 翌春から種牡馬になったが、これといった成績を残せず乗馬に転向。現在は北海道新冠の乗馬クラブで、ライブリマウントやエイシンキャメロンといった名馬とともに余生をのんびり過ごしている。

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