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連載「こちら米国自治領北マリアナ諸島ロタ島テテトビーチ前派出所」(4)

 グアムとサイパンの間に位置する未開のリゾート地、ロタ島からの現地リポートも最終回。今回はお待ちかねの“夜のお話”をお伝えしよう!

 グアム、サイパンといえば、夜になれば信号ごとに待ち伏せた客引きが、甘〜い誘惑を持ちかけてくるようなリゾート地。旅の恥はかき捨てとばかりに、昼も夜も裸になるのも悪くないが、ここロタは全く違う。
 未開発の大自然がウリのこの島で、記者が足を棒にして探し回ってやっとみつけたのはバーが数軒。せっかくリゾート地に来たのに怪しい客引きがうっとうしいと感じるカップルや家族連れにとっては、ロタは安心して楽しめる“大人の楽園”といえるだろう。

 地元紙の「DAILY Marianas Variety」(1部50セント)を開くと、病気を理由に夜の営みを拒んだ妻を殴った夫が逮捕されたという記事を見つけた。こんな事件が紙面を大きく飾るほど、平和だ。
 ロタ島に訪れたなら一度は行って欲しいところがある。テテトビーチ前に一軒だけある売店「Seets&Things」。太平洋戦争で銃を持って司令官の後に続いた過去もあるアントニオ(81)さんが奥さんと2人で店を切り盛りする。何にも買わない観光客にも日本語で話し相手になってあげるのが日課だ。島の案内から下ネタ、人生相談にだって乗ってくれる。
 「この前、50代以上の日本人と若い女性がビーチに来て、夫婦かって聞いたら『そうだ』っていうんだ。でも大変だよ。15分で終わっちゃうっていうからね。ベッドの上では下半身以外も大忙しだ(笑)」
 独身の記者に対しては「早く結婚しなきゃだめだよ。ここもハングリーだろ?」と股の間を指差す。「結婚したければ、勉強して、良い仕事を見つけることだよ…」。
 島の名物オジイチャンの話に都会の生活で疲れた心が洗われた。最後に水平線に向かって島にお別れを叫ぼう。ロタ最高!!

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