茨城県警石岡署と捜査一課は10月30日、女装して女子中学生に近づいて、わいせつな行為をしたとして、強制わいせつ容疑で、会社員の男(32=同県かすみがうら市安食)を逮捕した。
逮捕容疑は、同月22日午後9時半頃、同県石岡市の路上で、帰宅途中だった県南地域在住の公立中学校の女子生徒に後ろから近づき、腕をつかんで、むき出しの自身の下半身をむりやり触らせた疑い。
石岡市やその周辺では、9月上旬から10月にかけて、女装した男が下半身を触らせたり、キスをしようとしたりする被害が相次いでいた。
そのため、県警捜査一課の捜査員が、10月29日午後9時過ぎに、同県小美玉市のJR羽鳥駅付近で警戒していたところ、女子高生に近づく女装した男を発見し、任意同行を求めて事情を聴いていた。男が運転する車からは、スカートなどの女性服約30点が見つかっている。県警では他の類似事件との関連を調べている。
男は茶髪のポニーテールのかつらを被り、スカートをはいていたが、県警関係者によると、「一見して怪しいいでたちだった」という。男としては、女装したのは、被害女性の警戒心をやわらげる目的だったのだろうが、かえって目立ってしまったようだ。
調べに対し、男は「腕をつかんだことは間違いないが、触らせてはいない。振り払われたときに、体に触れたのではないか」などと供述しているという。それでは、何のためにわざわざ女装して、路上で女子中学生の腕をつかんだのか? ちょっと苦しい弁明である。
(蔵元英二)