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データインパクト SS系種牡馬編(3)

 今回は、2週にわたってお伝えしてきたサンデーサイレンス系種牡馬シリーズの最終回。そもそもサンデーサイレンスは社台ファームがノーザンテーストの後継種牡馬として購入した経緯がある。そこで、SSを含むSS系種牡馬とブルードメアサイアーとして日本の競馬の屋台骨を支えるノーザンテースト系との相性を調べてみた(集計対象は過去1年)。

 ◆母父ノーザンテースト系との相性は最悪 まずはSS系種牡馬に、母父ノーザンテースト系種牡馬という馬の回収率を調べたところ、芝では単勝37%、複勝62%、ダートは単勝31%、複勝57%…投資金額の半分以上が溶けてしまうという想像を絶するひどさである。
 SS系種牡馬の重賞勝ち鞍が61勝という中、SS系×ノーザンテースト系の勝ち鞍は、ダイワスカーレットとキストゥヘヴンの2頭だけ。しかも、スカーレットは母スカーレットブーケという超良血であり、どんな種牡馬を付けても強い馬を出した可能性が高い。ということは、社台のもくろみは完全に空振りしたようにみえる。にもかかわらず、SS系はほかの系統との組み合わせで、これだけの繁栄を築き上げたのだから、馬産は分からない。

 ◆好相性 逆に好相性なのはサドラーズウェルズ系(カーネギー、オペラハウスなど)、グレイソブリン系(トニービン、コジーン、タマモクロス、ゴールデンフェザント)、ナスルーラ系(サクラユタカオー、トウショウボーイ、サクラバクシンオー)。この3系統は回収率90%以上を記録しており、工夫すれば100%以上もいけそうである。

 ◆ハンデ戦に強いのは? ハンデ戦で30戦以上、産駒を走らせて単複収支プラスなのは、バブルガムフェロー、マンハッタンカフェ、アドマイヤベガ。
 逆に“消し”は、アグネスタキオン、サンデーサイレンス。

 以上、SS系種牡馬のデータをくまなく調査してみた。第1回で述べたように、SS系種牡馬はそれぞれ個性が強く、ひとくくりに傾向をまとめることは難しいが、個々の特性をつかめば馬券にも生きてくる。3回の資料を基に、ぜひ活用してほしい。

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