日本国内の銀行などでつくる組織「一般社団法人 全国銀行協会」(全銀協)が、「重要なお知らせ」(2月14日更新)をHPで発表した。10連休中、銀行の窓口などが連休に入ることで問題が発生する可能性があるという。
全銀協によると、連休中もATMは使用できるが、場所によっては現金切れなどにより、入出金ができなくなる可能性があるという。また、10連休中に口座振替日が設定されている場合、口座からの引落日は翌営業日(5月7日)扱いとなるので注意が必要そうだ。さらに、多くの銀行が、連休中に支店窓口を閉じると発表している。そのため、連休前後は窓口の混雑が予想され、振り込みなどの手続きに時間がかかるという。
これを受けてネットでは、「ATM争奪戦が始まるな」「月末が給料日の人多いだろうから、連休前の金曜日、ATMスゴいだろうね」「貯金がある人は早めに手続きできるけど、ギリギリで生きている身としてはATMの行列が避けられないのか…恐怖」といった声が寄せられた。
問題はATM休止だけではない。
地銀ではATMの削減が進んでいる。西日本シティ銀行は2018年10月19日、ATMを1年半で全体の2割、300台減らす計画を明らかにした。コンビニATMや、ネットでの取引が増える中、コストを圧縮するのが狙いだという。
地銀のATMの削減は、西日本シティ銀行に限った話ではない。同年9月6日の共同通信社の調査によると、4割の地銀が2020年度までにATMの削減を検討していると回答。数少ないATMをめぐる、地銀の混雑が心配される。
また、ネット上では「みずほ銀行がまたメンテナンスかな?」と、みずほのATM休止を予想する声が散見された。みずほ銀行は、今月9日午前0時から12日午前8時まで、システム更新のためATMを臨時休止したばかりだった。
しかし18日、みずほファイナンシャルグループと三井住友銀行は、10連休中の対応について公式HPで発表。2018年12月に発表済みの三菱UFJ銀行も含め、3行とも「連休中は支店窓口を休業、ATMとネットバンクは稼働」とする方針だという。大手銀のATM休止はないとみられる。
とはいえ、10連休をしっかり休める人ばかりではない。「連休中のお店の人の釣り銭の用意が必要」「もう10連休やめてほしい。うちの職場も影響大だし政府は余計なことしかしない」「クレジットカードが使えない店舗なんだけど辛い」「うちの店、絶対に釣り銭不足でヤバイ。今から泣きそう」など、10連休中に働く予定のネットユーザーからの悲鳴が絶えない。
中には、「文句を言っている人が多いけど、何の予告もなく10連休じゃないんだから、自分で対策考えて実行すればいいじゃん」との意見もあった。
昨年の災害時には「現金がなく、困った」というツイートが多く見られた。備えあれば憂いなし。ATMの現金切れが起きる前に、今から考えて対策を打つのが得策だろう。