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秋華賞 本格化したミクロコスモスが虎視たんたん

 今週は牝馬3冠の最終章「第14回秋華賞」(GI、芝2000メートル、18日)が京都競馬場で行われる。注目は1986年のメジロラモーヌ、2003年のスティルインラブ以来、史上3頭目の牝馬3冠馬を目指すブエナビスタだが、他陣営がそろって白旗を揚げているかとなるとそうでもない。とりわけ、今春はチグハグな競馬が続いたミクロコスモスは、課題となっていた折り合い難が解消され、持て余していたパワーを全開できる態勢が整っている。管理する角居調教師もブエナの3冠阻止に虎視たんたんだ。

 ブエナビスタの“首”を狙っているのはレッドディザイアだけではない。3歳牝馬の中でもトップクラスの能力を秘めたミクロコスモスが、3冠の最後の一戦に全身全霊を傾けて挑む。
 その素質の高さを証明したのが昨年暮れの阪神JF。新馬快勝後、キャリア1戦で迎えたGI挑戦で見事3着に善戦した。その後、500万戦を快勝してからは重賞3戦すべてで1番人気に支持されたが、(4)(4)(14)着。最大の難問だった気性面の幼さが露呈した。秘めた能力を出し切れないまま春は悔しさに包まれた。
 「抜群のスピードはあるけど、レースの流れに合わせた競馬ができない。自分のペースでしか走れないのが弱点だね」

 今週は牝馬3冠の最終章「第14回秋華賞」(GI、芝2000メートル、18日)が京都競馬場で行われる。注目は1986年のメジロラモーヌ、2003年のスティルインラブ以来、史上3頭目の牝馬3冠馬を目指すブエナビスタだが、他陣営がそろって白旗を揚げているかとなるとそうでもない。とりわけ、今春はチグハグな競馬が続いたミクロコスモスは、課題となっていた折り合い難が解消され、持て余していたパワーを全開できる態勢が整っている。管理する角居調教師もブエナの3冠阻止に虎視たんたんだ。

 ブエナビスタの“首”を狙っているのはレッドディザイアだけではない。3歳牝馬の中でもトップクラスの能力を秘めたミクロコスモスが、3冠の最後の一戦に全身全霊を傾けて挑む。
 その素質の高さを証明したのが昨年暮れの阪神JF。新馬快勝後、キャリア1戦で迎えたGI挑戦で見事3着に善戦した。その後、500万戦を快勝してからは重賞3戦すべてで1番人気に支持されたが、(4)(4)(14)着。最大の難問だった気性面の幼さが露呈した。秘めた能力を出し切れないまま春は悔しさに包まれた。
 「抜群のスピードはあるけど、レースの流れに合わせた競馬ができない。自分のペースでしか走れないのが弱点だね」
 実りの秋へ向けて角居調教師が着手したのは折り合い面の矯正だ。ケイコでは前に馬を置き、自分から動けない形をつくって、我慢を覚えさせた。1週前追い切り(栗東芝5F61秒9、ラスト1F11秒2=馬なり)でもトールポピー(古馬オープン)、レッドバリオス(2歳新馬)に前で壁をつくらせ、最後まで辛抱強く我慢させた。
 「少なくともGIを勝とうと思うと乗り手に従順でないといけない。そのためにもコントロールが利くような調教を繰り返してきた。その効果は確実に現れている」。指揮官もネックだった折り合い面の進境を肌で感じ取っている。
 ウオッカ、トールポピーをはじめ、これまで数々のワガママ娘を手なずけてきた角居師。そんな辣腕トレーナーによって今、好素材が花を咲かせようとしている。4着に終わったローズSにしても、意識的に控え、どれだけの脚を使えるか。結果よりも内容を重視したような一戦だった。
 「春より体質がしっかりして、精神面でもテンションが上がらないようになっている。何より阪神JFであれだけの力を見せたんだからね。強いのが1頭いるけど、何とか最後の1冠を獲らせてあげたい」
 角居式の英才教育で大人の女へと脱皮を遂げたミクロコスモスが、ラスト1冠でビッグバンを巻き起こす。

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