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生徒の自殺予告自演した代償は大きかった! 遠足中止狙ったJTB元社員が逮捕される

 JTB中部(愛知県名古屋市)多治見支店の男性社員が、岐阜県立東濃高校(同県御嵩町)の遠足バスの手配漏れを隠すため、生徒を装って自殺をほのめかす手紙を同校に届けた問題で、岐阜県警捜査1課と可児署は5月5日、同社の男性元社員(30=名古屋市千種区朝岡町)を、偽計業務妨害の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は、同校の遠足を中止させるため、前日の4月24日、生徒の自殺をほのめかす内容の手紙を届け、同校の業務を妨害したとしている。

 県警によると、元社員は「間違いありません」と容疑を認めているという。

 同校の遠足は4月25日に予定されていたが、前日に元社員がバスの手配を忘れていたことを思い出し、自身のミス発覚を防ぐため、生徒の自殺騒動で遠足を中止させる計画を立てて、「遠足に行きたくない。遠足に行くのは、死ぬよりしんどい。明日、遠足するなら私は消えます。先輩の遠足も後輩の遠足も中止してほしい」との内容の手紙を同校に届けた。

 学校側は、全校生徒317人の安否確認に追われるなど、学校の通常業務に支障をきたし、同30日に可児署に被害届を提出。国土交通省中部運輸局と観光庁も旅行業法違反の疑いもあるとみて、今月1日に同社本社などを立ち入り検査し、同署が捜査していた。

 同社は逮捕直前の5日午前、当該社員を懲戒免職とし、同支店の支店長と営業課長も懲戒処分とした。

 同社広報室は「元社員が逮捕されたことは誠に遺憾。今後は全面的に捜査に協力してまいります」とコメントした。

 ミスに気付いたのは遠足前日。その時点で、素直にミスを認め、正直に話していれば、こんな一大事にはならなかった。JTBの力をもってすれば、遠足バスの手配もできたかもしれない。ミスを隠そうとしたばかりに、元社員は会社をクビになり、お縄になった。この事件は、「ウソをついてはならない」との、なによりの教訓だろう。
(蔵元英二)

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