2011年は公開50周年の記念すべき年であり、またこれを祝してブルーレイ版DVDが発売される。アメリカでは既に11月から発売されているが、日本では12月16日から販売開始される。
先週の11月15日火曜日、ハリウッド大通りのランドマークであるグルーマンズ・チャイニーズシアターで、この映画から遂に3人の俳優たちがその功績を再び称賛されることになった。
今回のセレモニーは、チャイニーズシアター前の広場に手形と足形を刻むものだが、顕著な功績を残した俳優のみがこの一大イベントを行うことが出来る。
世界中からここを訪れるツーリストや映画ファンにはお馴染の観光ルートのひとつにもなっている、このチャイニーズシアターで、今回は「ウエストサイド物語」からシャーク団のリーダー、ベルナルドを演じたジョージ・チャキリス、ベルナルドの恋人アニタを演じたリタ・モレノ、またシャーク団に敵対するジェット団のリーダー、リフを演じたラス・タンブリンが栄光に輝いた。
午前10時から開始された式典は、ジョージ・チャキリス、リタ・モレノ、ラス・タンブリンの3人が壇上に上がり、ひとりひとりが短いスピーチに述べた後、10時30分からまずは手形を採る作業を行い、11時頃から今度は足形を、まだ柔らかなセメントに押しつけた。
このセレモニーには、マイケル・ジャクソン『THIS IS IT』の監督であるケニー・オルテガも参加している。オルテガは以前にインタビューで、自身のハイスクール時代にこの映画に触発されたのが機縁で今の仕事をしていると語っていたほどの『ウエストサイド物語』フリークである。
後に『ハイスクール・ミュージカル』シリーズで描かれたダンスシーンも勿論この映画からインスパイアされたのは一目瞭然だ。
一時間ほどでセレモニーは終了したが、この夜7時からチャイニーズシアターに於いて、ニュープリントの『ウエストサイド物語』の試写会が行われ、それが終了した午後10時30分から隣接するマダム・タッソウでVIPパーティーが開催され、夜中まで祝盃は続いた。
今年は50周年であるが、この映画はこれから50年先、いや100年以上経ても語り継がれる最高の名作であることは間違いないだろう。