「東海地方某所(自粛)に国内拠点を持っていますが、従業員で雇った男が工場に強盗に入ったんです。当然被害届も出せませんでした。(笑)後は面白い話はないなあ…。自分は中国の違法コピーの工場長もやっています。現地に繁く飛んで、工場視察にも訪れますよ」(丸尾氏談)
ところで彼からの電話を受け、そ知らぬふりで2時間以上も話してしまった。さすがに悪いと思い、電話代払いましょうか…と恐る恐る申し出ると、
「いえ、大丈夫です。電話代はかかっていませんから」(同氏)
まったくいろいろな人はいるものだ。
違法コピー事情に詳しいライター氏の記事によると、中国内の縫製工場では、ド○えもん、プ○さん…ぬいぐるみの違法コピーも人気キャラならなんでもござれのようであり、作りがゆるキャラ並みに甘いのもさることながら、当然本物の証の“タグ”もついていない。そこに20〜30元(数百円か)といった日給で普通にたくさんの女の子が真面目に働いている、というのだから驚く。
大陸の人はおおらかなのか、工場の商品に興味ある日本人ビジネスマンの来訪・視察を歓迎している、ということも記事からは伺われ、まったく人を食ったような話だ。
「ただ、まともな取材は難しいです。私がついていても危険な目に遭う可能性もあり、お勧めは出来ません」(同氏)
違法コピーの取材では、元有名ブランドの正社員の立場と経験を利用して、今はブランド物のレプリカで稼ぎまくっている、という男もいた。
闇は深そうだ。