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噂の3歳馬 ドットコムがダービーへ望みつなぐ2勝目ゲット

 【中山】19日(土)の「山藤賞」(500万 芝2000m)は3番人気のドットコム(牡、父ブライアンズタイム、母ビューチフルドラマ=美浦・戸田厩舎)が優勝。ダービー挑戦に夢を広げる2勝目を飾った。勝ちタイムは2分5秒4(重)。

 テン乗りで見事勝利に導いた松岡騎手は、「前から乗りたいと思っていたけど、想像通り走る馬ですね」と会心の笑みを浮かべた。ゴール寸前、計ったようにクビ差、差し切って見せたあたりは、若手の成長株である松岡騎手の面目躍如だった。
 「まだ未完成だけど、このまま順調にいってくれればいいね」とジョッキーが言えば、戸田師も「距離は延びれば延びるほどいいタイプ。次走?青葉賞(JpnII 東京芝2400m 5月3日)を予定しているよ」と期待に胸を膨らませていた。
 同日の500万(芝1600m)は、休み明け+道悪馬場(重)+初の1600mという“三重苦”を克服した398kgの小兵キョウエイストーム(牡、父スウェプトオーヴァーボード、母レガシーパーパス=美浦・中川厩舎)が待望の2勝目をゲットした。勝ちタイムは1分39秒4だった。
 8番人気での勝利を村田騎手は次のように振り返った。「体は仕上がっていたし、気のいいタイプだから久々は心配していなかった。流れが向いたのもあるけど、よくしのいでくれた」
 2番手から抜け出し、2分の1馬身振り切った愛馬の勝負根性を称えた。距離は1600mが限界のようだ。

 【阪神】20日の「はなみずき賞」(500万 芝1800m)は、3番人気のオースミスパーク(牡、父アドマイヤベガ、母シルクスパークル=栗東・南井厩舎)が鮮やかな逃亡劇を決めた。
 フワッとスタートを出ると、誰も行かないとみるや、道中は2番手以下を3馬身程度引き離しての逃げ。けん制し合う各馬を尻目に、直線半ばでは早くもセーフティーリード。後続に影をも踏ませぬ2馬身半差の完勝を収めた。
 「内にモタれる癖のある馬で、ハナを切ってからはラチ沿いを走るようにしました。リラックスして走ってくれました」と秋山騎手はしてやったりの表情。自らペースをつくり、1分46秒5(良)の時計は立派。次走は「青葉賞」(JpnII 東京芝2400m 5月3日)を予定している。

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