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三井物産系大手リース子会社の元支店長らが約6億4000万円を詐取

 警視庁捜査2課は11月18日までに、大手リース会社「JA三井リース」(本社=東京都品川区東五反田)の子会社である「JA三井リースオート」(本社=同)から、約2800万円をだまし取ったとして、電子計算機使用詐欺容疑で、同社の元大阪支店長の男(55=兵庫県西宮市甲子園口北町)と、倉庫管理会社元社長の男(66=静岡県裾野市須山)を逮捕した。

 いずれも容疑を認めており、元支店長は詐取した金を、遊興費や借金の返済に充てていたとみられている。

 同課は、2人が同社と親会社から、総額で約6億4000万円をだまし取ったとみて、裏付けを進めている。

 元支店長の逮捕容疑は、支店長を務めていた10年10月、共犯の元社長が経営する倉庫会社から、フォークリフトなどを購入したように装い、パソコンを使って、同社の口座から約2800万円を倉庫会社に振り込ませたとしている。

 同課では、元支店長らは発覚を防ぐため、実在する無関係の会社にフォークリフトなどを貸し出しているように装い、現金の一部を親会社側に還流させていたとみている。

 内部調査で11年12月に発覚、元支店長は昨年3月に懲戒解雇され、同社と親会社が昨年7月、警視庁に刑事告訴していた。

 「JA三井リースオート」は「JA三井リース」の100%子会社で、設立は05年11月で、資本金は3億円。親会社の資本金は320億円で、筆頭株主は三井物産。13年3月期の売上高は3899億8500万円。
(蔵元英二)

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