変則開催の2日目は東西で2重賞。阪神ではスプリンターズSをにらんで、重要な「セントウルS」が予定されています。
このレースを占ううえで大きなポイントがあります。スズカフェニックスやファイングレインのように、スプリンターズSに確実に出走できる馬は、いわゆる叩き台。ところが賞金的に微妙な馬は、当然ここが全力投球となるわけです。
そこで、◎コスモベルという見方はどうでしょう。1600万を勝ち上がったばかり。スプリンターズSは賞金不足。そういった経緯での連闘策。前走の佐世保Sがあまりにも強烈。3回小倉最終週で芝1200m1分7秒2、ラスト3F33秒4で圧勝は破格の内容。しかも、タイムは北九州記念をしのいでいます。陣営の期待と夢を乗せて、ラストチャンスにかけます。
さて、中山では「京成杯AH」。1番人気が最後に優勝したのは、6年前のブレイクタイム。その後は連対もありません。1番人気馬はアテにならないのです。逆に信頼できるのは関屋記念組。ここ3年で連続連対。3着も入れると9年連続です。今年はこの条件にあてはまるのが3頭。まったく見せ場がなかったフジサイレンスを省くと、2頭に絞られます。
で、狙ったのがマイケルバローズ。関屋記念は6カ月ぶりの実戦。馬体重の変動の少ない馬ですが、さすがに最後は息切れ状態。それでもインで見せ場をつくったし、2着のリザーブカードとは0秒5差でした。
マイケルは昨年の関屋記念でもカンパニーの3着と力走し、その勢いで京成杯AHに挑戦しています。しかし、出遅れて、終始、外々を回るロス。開幕週で厳しいレースになってしまいました。
それでも、直線は大外から鋭く伸びて4着。1番人気だったマイネルシーガルに1/2馬身差まで肉薄しています。ラスト3F34秒0もメンバー最速。この末脚、この決め手がマイケルの最大のセールスポイントです。
今回はゴスホークケンが思い切った逃げでハイペースは必至。叩き2戦目で内田騎手も2度目。ゴール前で劇的な一気差しです。