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2009JRAブリーズアップセール 不況のさなか大盛況

 JRAが育成した2歳馬のトレーニングセール「2009JRAブリーズアップセール」が27日、中山競馬場で行われた。昨年、当市場で取引されたセイウンワンダー、ツーデイズノーチスなどの活躍もあり、今年も大盛況。総売上額(7億7253万7500円)は前年から41%アップし、上場した76頭は完売。この不況の中、馬主の購買意欲をかきたてたものとは何なのか。
 
 この日の最高価格(3255万円)となったのはサトノの冠名で知られる里見治氏が落札した「バヴィーラの07」。管理する予定の鹿戸雄調教師は「下見(北海道)でいい動きを見せていたからね。雰囲気があるし、何とか走らせたい」と話した。早期のデビューを予定している。
 ロジユニヴァースで一躍、名をはせた新興馬主・久米田正明氏は「ウメノディオンの07」、「スイートフェローズの07」の牝馬2頭を購入。久米田氏は「2頭ともタイムが良く、反応がいい。昨年は牡馬が活躍してくれたから、今年は牝馬で勝負したい」と満足げな様子だった。2頭とも美浦・大竹厩舎に入厩予定だ。

 それにしても、昨年を上回るこの盛況ぶり。買い手の財布のヒモを緩ませた理由は何なのか。セリに参加していたある牧場関係者はこう説明した。
 「活躍馬が出たというのもあるけど、馬のつくり方が『いかにもまだ奥がありそう』といった感じ。昨年はもうお釣りがないような早熟馬ばっかりだった。JRAも考えてますよ」
 某ベテラン調教師が「これじゃ社台もウカウカしていられないね」と、冗談とも本気とも取れるメッセージを残したように、5回目にして“クズが出ない”セールとして発展しつつある。近い将来、セレクトセールと並び日本を代表するセリとなる日がくるかもしれない。

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