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新潟記念(GIII、新潟芝2000メートル、30日) 関西本紙・谷口 夏は勢い 絶好調厩舎に乗れ! ダンスアジョイがサマー2000シリーズ制覇

 夏の新潟競馬もラス前を迎えた。あす30日(日)は、サマー2000シリーズの最終戦「第45回新潟記念」(GIII、芝2000メートル)が行われる。関西本紙・谷口記者が確信の◎を打ったのは、小倉記念(1着)で不死鳥のごとくよみがえった8歳馬ダンスアジョイだ。所属する松永幹厩舎はこの夏、スプリントシリーズでもサンダルフォンが北九州記念を制覇と目下、絶好調。前人未到の両シリーズ制覇へ、陣営は全力投球で挑んでくる。

 サマー2000シリーズ最終戦を前に、この夏、厩舎が絶好調の松永幹調教師が「最高の形で迎えられますね」と笑顔を弾けさせるダンスアジョイが絶対本命だ。
 レースを前にして愛馬のシリーズ王者君臨を確信する自信の根拠は、小倉記念を制したことにある。元来、手前のかえ方が下手な上、追い込み一辺倒の不器用な脚質。さらに、右回りは不得手。前走はハナから勝負を捨てていたような一戦だったが、直線息を飲む大混戦をガッツあふれる走りで押し切ってみせた。そして、迎える新潟記念は小倉とは一転、スムーズな左回りにかわる上、直線は日本一の長さを誇る。陣営に力が入るのも当然だ。

 中間もすこぶる順調。夏の陽光を吸収しやすい黒鹿毛の馬体も、8月の栗東は過ごしやすい日が多く、天も味方した格好だ。「普段の運動でも元気が有り余っていて、1週前の追い切りでも最後までいい伸び脚だった」とトレーナーは満足げに語る。老いてますます盛ん。今のダンスに年齢うんぬんをいうのは、野暮だろう。
 「正直、次の新潟記念が目標だと思っていたから、小倉記念を勝ってここに出走できるのは最高の形だよね。左手前が強く、そっちで走ろうとするから、左回りは得意。しかも、直線が長い新潟の外回りは脚質的にピッタリだしね。角田ジョッキーもこの馬の癖を熟知してるし、ハンデも想定内。ホント、楽しみだよ」
 僚馬のサンダルフォンもサマースプリントS王者に向けて絶好調。ノリノリの松永幹厩舎が今週は越後で旋風を巻き起こす。

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