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天皇賞・秋(GI、東京芝2000メートル、11月1日) ウオッカ 史上2頭目の秋連覇へ死角なし

 秋のGIシリーズ第4戦は最強古馬決定戦「第140回天皇賞・秋」(東京芝2000メートル、11月1日)。最終追い切りが28日行われ、2003年のシンボリクリスエス以来、史上2頭目の連覇に挑む女王ウオッカが絶好の動きを見せた。ダイワスカーレットと主役を分け合った昨年と違って、今年は紅一点の参戦となるが、これまでも唯一の牝馬として参戦した2007年のダービー、そして今年の安田記念を勝利している。もちろん、この天皇賞でも17頭の牡馬を従えて先頭でゴール板を駆け抜けるだけだ。

 もはや、牝馬ではない。ウオッカがその豪快な走りで、記録的にも性別を超えようとしている。ここで勝てばシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトと並ぶJRA・GI最多の7勝、獲得賞金でも歴代1位のテイエムオペラオー、2位のディープインパクトに次ぐ、史上3位となる。まさに現役馬でありながら歴史的名馬と肩を並べることになる。
 「レースを使うと、ピリピリするのが牝馬。でも、ウオッカに関しては気苦労がまったくない。牝馬の域を超えている」(清山助手)
 歴史的な一戦に向けて、馬自身もやる気満々だ。毎日王冠からわずか10日後となる21日の1週前追いで、異例の坂路800メートル52秒5。通常なら軽く馬なりでの調整…それがこれだけやれるのは何より元気な証拠だ。陣営が期待する叩き2戦目の上積みをきっちりと証明した。
 「不安があれば先週の土曜にやるつもりだった。それが水曜にあれだけの時計を出せるのも回復のスピードが早いから。そういう面を含めてまだまだ進化しているね」
 鞍上にとっても、記録のかかる天皇賞となる。2007年のメイショウサムソンから昨年のウオッカ、そして今年勝てば秋天3連覇の金字塔を打ち立てることとなる。ダイワスカーレットと歴史に残る名勝負を演じた昨年。そして、今年は人馬ともに歴史的な偉業達成のかかった舞台となる。
 「前走の毎日王冠ではハナを切ったけど、今度は頭数も距離も違う。昨年のような競馬になると思うし、レースが厳しければ厳しいほどこの馬は強い。今度はファンの期待を裏切らないと思う」。もはやウオッカの敵は現役馬にあらず。過去、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー、ゼンノロブロイも成し得なかった快挙。“レジェンド”たちを超える激走で、史上2頭目の秋天連覇を達成する。

 【最終追いVTR】武豊騎手がまたがり、Wコースでトーセンモナーク(古馬1000万)、ダノンプログラマー(古馬1600万)との3頭併せ。5Fから66秒5→51秒9→37秒9→11秒3を馬なりでマークした。前半からこの馬らしいストライドの大きな走り。直線を向いてからはさらに豪快さを増し、自らハミを取ってグイッと前へ出た。ダノンに1馬身、トーセンに2馬身それぞれ先着を果たす完ぺきな内容で出走態勢を整えた。

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