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東海S 今年は大波乱 13番人気のヤマトマリオンが優勝

 25日の中京メーンで行われた「第25回東海S」(GII ダ2300m)は、13番人気のヤマトマリオン(牝5歳、栗東・安達厩舎)が2分24秒0(重)のタイムで優勝した。2着には最低16番人気のラッキーブレイクが入り、3連単500万超の大波乱。1番人気のワンダースピードは4着に終わった。

 レースはアルドラゴンがハナを切り、ラッキーブレイクがこれをマーク。勝ったヤマトマリオンは前に壁をつくり、中団のインを進んだ。最後の直線に入ると、マリオンはためていた脚を爆発。先に抜け出したブレイクを並ぶ間もなく捕らえ、2分の1馬身抜け出たところがゴール板だった。
 「こういう馬場が合ったのでしょうか。でも、最後は後ろから他の馬がくるのではと祈るような気持ちでした」小林徹騎手は相棒の期待以上の走りに時折、照れ笑いを見せていた。
 それにしても、誰もが目を丸くしたこの大駆け。勝因は前が詰まることを恐れずにラチ沿いをピタリと追走、長丁場をロスなく立ちまわれたことに尽きるだろう。人気馬ではできない無欲の騎乗が大金星をもたらした。

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