本大会では23カ国・地域の少年少女が、寝食を共にしながら交流試合や野球教室を通じて国際親善をはかる。王氏は「いままで以上に中身の濃いものにして、子供たちが素晴らしい思い出をそれぞれの国に持って帰れるような大会にしたい」と意気込んだ。
石原氏は「このごろの子供はスポーツをしなくなった。スポーツに耽溺する機会をつくるのは私たち“老兵”の責任」とバックアップを約束。2連覇で盛り上がった第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を引き合いに、今度は2016年東京オリンピック・パラリンピックで感動を…と夢を広げた。
王氏は「日の丸といえば五輪が最高のもの。東京で開催されればもっともっと日本国中が盛り上がるし、気持ちがひとつになる」と五輪招致に協力する考えを示した。
息ぴったりの2人は素振りでも競演。サイン入りバットをもらった石原氏が軽く素振りをすると、王氏は「健康維持のためにも振ってください。20〜30ヤードは飛ぶようになりますよ」とゴルフの飛距離アップをほのめかして笑いを誘った。
逆に、一本足打法を見せて欲しいとねだられた王氏は「お恥ずかしい」と謙遜しつつ往年のバッティングフォームを披露。石原氏から「あなたがバットではなく刀を振ったCMは、なかなか勇ましく鮮烈なイメージがありましたなあ」と脱線発言が飛び出すほど盛り上がった。
知事退席後、王氏に石原氏のスイングの印象を尋ねた。「回転がいちばん大事。知事のスイングは体がちゃんと回転しておりました。ゴルフやサッカー、水泳をやられているから自然に動くんだろうと思います。たいへんスムーズな動きをされていました」と高評価。現役生活で868本をスタンドに放り込んだ王氏と、左利きながら右で振った石原氏。五輪招致に向け破壊力満点の“OI砲”が完成した。(高)