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重賞今昔物語 オークス 第63回優勝馬スマイルトゥモローを振り返る

 今週は牝馬3冠の第2ラウンド「第68回優駿牝馬(オークス)」(JpnI 芝2400m 20日)が東京競馬場で行われる。桜の女王ダイワスカーレットが、史上11頭目の牝馬2冠馬に輝くか興味は尽きない。
 さて、今回は2002年の第63回優勝馬スマイルトゥモロー(父ホワイトマズル、美浦・勢司和浩厩舎)にスポットを当てた。
 桜花賞はアローキャリーの前に6着と後塵を拝したが、オークスは2着チャペルコンサートを1馬身半突き放す完勝で見事、桜のうっ憤を晴らした。ケイコ役の林助手は当時を振り返って、次のように話した。
 「桜花賞まではごく普通の状態だったが、オークスはこれ以上ない最高の状態に仕上がった。これで負けたら仕方ないと、それぐらい自信があった」
 一方、担当の横坂厩務員は、「GIに出走してくる馬はどの厩舎もこん身の仕上げで出走してくる。優勝できたのは目に見えない力が働いたから。馬の力は80%で残り20%は、厩舎のパワーが運を呼び込んだと思っている。開業3年目で厩舎のムードは最高に良かったし、全員のモチベーションも高かった」と感慨深げ。
 孤掌(こしょう)は鳴り難し…片方だけで手は鳴らすことができないように、実力と運は表裏一体。横坂さんはこのことを言いたかったのだ。
 吉田豊騎手の騎乗もあっ晴れだった。林助手が推測したジョッキーの胸の内は次のようなもの。「末脚で勝負することにこだわったのは500万特別(黄梅賞)を勝った時からだと思う。桜花賞の時もオークスを見据えて、直線勝負に徹して乗っていた。本人は、これで降板させられても仕方がないと腹をくくっていたはず。その成果がオークスで実を結び花開いた」
 直線15番手から強襲。立ち木を倒すように伸びてきた末脚はまさに真骨頂。人馬一体となり、完全燃焼した胸のすくような勝利だった。
 オークスで頂点を極めて以降は極度の折り合い難に苦しみ、スランプから抜け出せないまま04年の中山牝馬S(7着)を最後に引退→繁殖入りした。初産駒(牡、父ブライアンズタイム)は今年デビューする。
 通算成績は14戦4勝(うち重賞はオークス、フラワーC)

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