県警監察課によると、小竹森被告は岡山西署地域課に勤務していた04年春頃に下着を盗み始め、一時期中断したが09年に再開した。勤務中や休日に計約20件の犯行に及んだと供述。逮捕後の家宅捜索では自宅や勤務交番のロッカーから下着約80点が見つかったという。
起訴状などによると、小竹森被告はパトロール中の昨年7月1日と今年2月26日の午前1時頃、備前市の民家2軒で下着計5点(計3800円相当)を盗み、3月6日午前1時10分頃には、同市の民家の門扉を開けて1階物干し場に侵入、下着を盗もうとしたとされる。
小竹森被告は「下着に興味があった。大変申し訳ないことをした」と話しているという。
監督責任を問い、備前署の川西宏署長と岩本明地域課長を本部長訓戒、地域課企画指導係長(52)を本部長注意とした。
それにしても、警察官が下着ドロとは、なんとも情けない話である。逮捕されたときは、未遂に終わっていたが、調べてみれば、次々に出てきた余罪。約20件に及ぶ犯行で、集めた下着は実に80枚。「下着に興味があった」といっても、警察官として、一人の人間として、やっていいことといけないことがあるだろう。一度はやめたというが、それが分からない者に、警察官をやる資格など毛頭ない。
(蔵元英二)