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2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」 はやくも歴史ファンからは不評

 俳優の鈴木亮平が、2018年に放送されるNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」で主演の西郷隆盛役を務めることが2日、発表された。一部では主役候補に様々な名前が挙がっていたものの、結局は鈴木亮平に落ち着いた。

 そんな「西郷どん」。西郷隆盛の地元、鹿児島では喜びの声も挙がっているようだが、はやくも歴史ファンからの印象は最悪だという。これまで報じられた具体的な内容で、歴史ファンから不評なのが「篤姫との淡い恋」という内容だ。

 篤姫とは薩摩藩主・島津斉彬の養女となり、江戸幕府・13代将軍の徳川家定に嫁いだ女性。この結婚には、14代将軍を一橋慶喜にさせたいという島津斉彬の狙いがあってのものであり、この一橋慶喜の擁立に西郷隆盛が暗躍したことは事実である。しかし、将軍家に嫁ぐ篤姫と薩摩藩の下級武士である西郷隆盛に“淡い恋”があったなど、史実から逸脱しすぎている。

 さらに、衝撃を与えたのが鈴木亮平の抜てきとともに発表されたボーイズラブの要素。これには、あきれ返る歴史ファンも少なくない。「大河ドラマもここまで堕ちたか」と驚きの声が挙がっている。

 「NHKの大河ドラマは、これまで硬派な歴史ドラマを描いてきた。しかし、それだけでは視聴率が獲れなくなったため、最近では史実から逸脱したビックリ要素を入れたり、“スイーツ大河”と呼ばれるような、月9もびっくりな甘い展開もされるようになった。もちろん、新たなファンの獲得というのが狙いだが、最近では、逆にこれまでのファンが離れてしまっている」(業界関係者)

 原作者の林真理子は、「いろいろひんしゅくを買ったりすると思いますけれども」とも語ったようだが、放送のスタート前から暗雲が立ち込めているようだ。

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