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鳥取サギ女新事実“秒殺疑惑”

 “鳥取サギ女”事件で新事実が判明。周囲の知人男性6人が不審死している鳥取県鳥取市の元スナック従業員の女(35)=詐欺容疑で逮捕=と金銭トラブルがあり、10月7日に遺体で見つかった自営業円山秀樹さん=当時(57)=が前日6日に車で自宅を出発、1時間後には車が遺体発見現場脇の路上に放置されていたことが9日、目撃者の証言で分かった。殺害されたのであれば“秒殺”だった疑いが強まった。

 外出後わずか1時間で何があったのか? 円山さんは「集金に行く」と言って出発しており、鳥取県警は外出後間もなく集金をめぐり何らかのトラブルに巻き込まれた可能性が高いとみて調べている。
 円山さんの親族によると、残された書類などから、いずれも詐欺容疑で逮捕された元スナック従業員の女と同居の男(46)に計約140万円の未収金があったとみられ、この日の集金相手はこの男女だった可能性が高い。
 円山さんと同居していた女性(62)によると、円山さんは家電販売や取り付けの仕事をしており、10月6日午前7時半から同8時ごろ車で自宅を出発した。

 遺体は7日午後2時ごろ、自宅から車で約15分、直線で約4キロ離れた鳥取市内の摩尼川で発見、車もそばに放置されていた。車内に円山さんの財布があったが3000円しか入っておらず、集金を終えた様子はなかった。
 6日午前8時45分ごろに近くを通った男性(62)は車を見ていないが、イノシシ猟のため現場を訪れた人の目撃証言では、午前9時すぎには円山さんのものとみられる車が止まっていたという。
 現場は市街から山あいに入ってすぐの川沿いの一本道。
 “鳥取サギ女”をめぐっては、今年4〜10月に知人男性3人が相次いで不審死。いずれも体内から睡眠導入剤が検出されており、事件性が高まっている。その後、過去にも女と接点のあった男性3人が死亡していることも発覚。2004年5月には読売新聞の男性記者(42)が列車にひかれ死亡しているほか、07年8月には泳ぎが苦手だったとされる会社員男性(27)が水死、昨年2月には男性警察官が首を吊っている。
 女はかなりのぽっちゃり系で、働いていたスナックでは明るい性格と露出過多の服装などで人気があった。

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