事故があったのは19日午前6時20分頃。山陽電鉄の運転士が踏切内に放置された扇風機を見つけ、急ブレーキをかける。しかし時すでに遅しで、電車と衝突。扇風機は原型を失い、線路に飛び散る事態に。幸い運転士と乗客に怪我はなく、車両も問題なし。5分後には運転を再開した。しかし一歩間違えば、大惨事の可能性も否定しきれない。
なぜ扇風機が線路に放置されていたのか。山陽電鉄によると、9分前に同じ場所を通過した際には扇風機はなかったそうで、警察は「荷台から誤って落ちた」「何者かが故意に置いた」の両面の可能性を見て捜査を進めている。
鉄道の運行を妨害する行為は往来危険罪に該当する。「たかが扇風機」「ちょっとシュール」という声もあったが、衝突によって電車が脱線し、横転する可能性もあった。仮に故意だとすれば、相応の罪を負うことになるだろう。
この奇妙かつ重大な事故に、ネットユーザーも驚いた様子。地元民からは「この辺は治安が良くないから…」「なさけない…」「もうこの街嫌だ」など、嘆きの声が相次ぐことになった。
現在、犯人の行方はわかっていないが、通常運行を妨害し、乗客を生命の危険に陥れた行為は許されざるもの。早急な犯人逮捕を望みたい。