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第140回天皇賞・秋(GI、東京芝2000メートル、11月1日) ウオッカ 連覇へ向け視界良好

 今週は古馬の頂上決戦第1R「第140回天皇賞・秋」(GI、芝2000メートル、11月1日)が東京競馬場で行われる。ウオッカとダイワスカーレットによる昨年の歴史的激闘が記憶に新しいが、今年も断然の主役を務めるのはウオッカだ。マツリダゴッホ、ドリームジャーニーなど牡馬の一流どころが顔をそろえたが、休み明けを叩かれ究極の状態まで昇りつめた女王の敵ではない。視界にはもう、連覇しかない。

 言葉は通じなくても分かる。デビューから23戦。数々の名勝負を演じてきた女王ウオッカは、GIが近づいていることを確かに感じ取っている。勝負へ向け、独特の感性が震え始めてきたという。
 「何度も厳しいレースを経験してきてサイクルが分かっている。レースを使った後はすぐに気持ちがオフになって、レースが近づくとスイッチがオンになる。ピリピリし始めるんだ」(清山助手)
 昨年と同じ毎日王冠を叩いて中2週での本番出走…すべてを悟っているかのように、栗東坂路の1週前追い切りでは自らハミを取って闘志を前面に出した。(800メートル52秒5)。昨年を思い出すかのように最強馬が戦闘モードへと突入した。
 「過去の実績を見ても分かるように、1度使うと確実に良くなってくるし、その通りの結果を出してきた。今回も休み明けを使って、想像以上の上積みがある」
 前走の毎日王冠は2着に敗れたが、スローの中で押し出されるように先頭に立たされた。昨年の再現のような予想外の逃げとなった分、男馬たちの格好の標的に。ゴール前でカンパニーに差し切られた。

 しかし、秋の天皇賞はレコード決着となった昨年が示すように、ハイペースになりやすい。その流れに乗って道中7番手からダイワスカーレットを競り落としたように、今年も末脚を生かす本来のスタイルで勝負できるはずだ。
 「東京の千八と二千ではそもそもレースの質が違うし、今度は前で壁をつくる競馬ができると思う」と中団待機の作戦を示唆した。
 名勝負を演じた宿敵ダイワスカーレット、そしてディープスカイはもうターフにいない。だが今年も現役屈指の強力メンバーがそろっている。男たちが、束になって打倒ウオッカの刺客となる。
 「現役では最強といえる馬がそろって、今年もひと筋縄ではいかないだろう。でも逆境に強いのがウオッカ。ファンの期待に何とか応えてくれるんじゃないかな」
 今年は紅一点。1対17と周りは男だけだ。だが同じ状況だったダービーも今年の安田記念も快勝している。
 勝てばGI7勝目。シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、そしてディープインパクトに並ぶ。ウオッカはもう、最強の座を守るだけではない。歴史を塗り替えるため、さらなる高みへと駆け上っていく。

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