兵庫県警神戸西署は3月3日、無免許でトラックを運転したとして、道交法違反(無免許運転)容疑で、無職の男(71=同県神戸市西区平野町黒田)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は、同日午後0時20分頃、自宅近くの西区の県道で、無免許で2トントラックを運転した疑い。
男は容疑を認め、「免許を取ったことがなく、20歳頃から50年以上運転していた」と供述している。
昨年6月、男は同区内で脱輪事故を起こし、無免許が発覚して逮捕された。さらに、同11月、同区内の路上で、トラックを無免許で運転したとして、2度目の逮捕をされていた。
その際に、捜査に携わった同署の署員がパトロールしていたところ、3日正午すぎに、このトラックが走行。同署員がトラックのナンバーを覚えていたため、停止を求めて、3度目の逮捕となった。男は買い物に行った帰りだった。
それにしても、50年以上も無免許運転を続けていながら、昨年6月に初めて逮捕されるまで、ばれなかったというのは奇跡的なこと。2トントラックとなると、習熟した運転技術も求められるわけで、無免許運転を続けるなかで、その技術も向上していったということか…。
酒気帯び運転同様、本来、運転する技能がないはずの者が、車を運転するのは極めて危険な行為。もともと、無免許運転に対する罰則は軽く、従来、「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」だったが、昨年12月1日に罰則が引き上げられ、「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」に強化された。それでも、軽いような気がするが…。
(蔵元英二)