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中西哲生 「ウイトレ」活用で2030年ワールドカップ優勝へ

 PlayStation4の人気ゲーム「ウイニングイレブン」を活用したトレーニング「ウイトレ」を監修・開発した元プロサッカー選手でスポーツジャーナリストの中西哲生が、日本サッカーの未来を熱く語った。

 「ウイトレ」とは、「ウイニングイレブン」を通じて実際のサッカー能力を高めるトレーニング法で、中西氏が監修し開発。その効果を測るべく、実在の少年サッカーチームに「ウイトレ」を体験させ、そのドキュメンタリー動画が6月8日夜に特設サイトで公開された。

 中西氏は「2タッチ+斜めのパス」、「シュートは蹴り足から着地」など5つの「ウイトレ」メソッドを子供達に指導。ゲーム映像から具体的にイメージされた動きを、実際にボールを使って練習した。

 中西氏は「子供達と一緒にゲームし、ボールを蹴ることを通じて、こんなに変われるんだっていうことを体感した。まだ、プロジェクトは始まったばかりなんですけど、少しずつ進化していって、子供たち個人のサッカーレベル、そしてチームレベルも向上するような、きっかけになればと思っています」と「ウイトレ」の手応えを感じていた。

 続けて、「ゲームをすればサッカーが上手くなる訳じゃなくて、重要なことはまず『ウイニングイレブン』の映像を見ながら、いかにしてその映像を真似るかとか。いろんなヒントが得られると思いますし、CGから学んで欲しい」と子供達にメッセージを送った。「ウイイレ」の特徴の一つとしては、リアルに再現された選手の動き。様々な角度から選手の動きを確認でき、またスローモーション機能でボールの蹴り方やドリブルの仕方など細かいプレイが研究できる。

 実際に「ウイトレ」を体感した子供達は、「斜めに走って!」「ワンタッチで!」などと具体的な言葉を発するようになったという。中西氏は「『気合入れよう』とかで試合に勝てるわけじゃないですし、『一対一負けない』とかも大事なんですけど、もっと具体的にどういう位置にどのタイミングで入ってきて欲しいかとか、より一つ一つのプレイが言語化されれば、論理化されると思うので。論理化されれば再現性が上がる。例えば、10回に1回できたことが、10回に2回、3回、4回にどんどん増えていく」と「ウイトレ」を通じてより具体的なプレイが実現できるようになると説明。

 中西氏といえば「ウイイレ」シリーズの6、7、8で解説を担当。ゲームの腕前はどうなのか? 「実際に自分のゲームの腕前はそんなに高いレベルじゃないと思います…。喋る方が専門なんで(笑)」と笑顔。ただ、「実際に僕が知っているプロサッカー選手、『ウイニングイレブン』が上手い選手は、実際にサッカーが上手で、“フットボールインテリジェンス”も高い」と指摘。

 “フットボールインテリジェンス”とは一体なんなのだろうか? 「わかりやすく言うと『サッカーIQ』です。サッカーっていうのは、ボールを持っている時間が90分の中でだいたい2分と、一般的には言われているんですけど、2分の部分がオンの部分。残りの88分間の“フットボールインテリジェンス”を上げることが非常に重要だと考えていて。おそらく日本がワールドカップ優勝するための大きなヒントが隠れている。その部分を子供達と一緒に伸ばしていけるような要素を、『ウイニングイレブン』は多分に含んでいると思うので、ゲームという3次元の俯瞰の位置から常に見られるっていうことが、子供達にとっては新たな進化を促すことができる」と「ウイイレ」のさらなる可能性を語った。

 「ウイニングイレブン」は、日本企業「コナミ」から発売されているサッカーソフトで、日本国内だけでなく世界中で愛用されている。中西氏は「日本が開発した『ウイニングイレブン』だからこそ、我々がもっと『ウイニングイレブン』の特性を引き出せるんじゃないかなと。ゲームも日本の強みだと思いますので、日本のストロングポイントにしたい」と説明し、「ワールドカップ優勝のための、1つの大きな力になってくれると思っています」と考えを明かした。

 「日本がワールドカップで優勝? 無理無理」と思うサッカーファンは数多くいるだろう。しかし、中西氏は大真面目だ。

 「ワールドカップ優勝は2030年をイメージしています」と明かし、「期限を設けない限りは、先には進んでいかないと思いますし、2030年を目標にしたい。もう14年しかない。いついつまでにって決めないと、ワールドカップ優勝できないって言い訳を探すような人生になってしまうので、そうじゃなくて2030年にワールドカップ優勝するための方法を探すような人生にしていかないと、我々は進化していけない。言葉にすれば可能性は1%になると思うんですけど、言葉にしないと可能性は0パーセントのままだ」と説いた。

 最後に「サッカーはまだ開けていない引き出しが無数にあると思っていて、その中のいくつかは日本にしか開けられない引き出しだと思っていて、日本人だからこそ開けられる引き出し、その中の1つがウイニングイレブンでしか開けられない引き出しあると思っている」と目を輝かせていた。

 将来的には「ウイトレ」を組み込んだプログラムを全国的に普及させる構想もあり、「ウイトレ」を実践した子供達が、「2030年」日本をワールドカップ優勝へ導いてくれるかもしれない。非常に楽しみだ!

■WEB動画 ゲームで「考えるサッカー」を身につける 「ウイトレ」
https://youtu.be/ZogBqgL4TDM

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