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家族全員で虐待、5年間で激ヤセした嫁が死亡 その信じがたい理由に世界中から怒りの声殺到

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 結婚に憧れ、大きな夢を抱いている女性は多いかもしれない。しかしインドでは、結婚をきっかけに残虐な殺され方をした女性がいる。

 海外ニュースサイト『Storypick』は4月1日、インド・ケーララ州に住む27歳の女性が、結婚時の持参金が少なかったことから、花婿側の家族に虐待され死亡したと報じた。インドには「ダウリー」と呼ばれるインド独特の習慣があり、結婚する際、花嫁が金銭や宝石などの高価な品を花婿側に献上する決まり。ダウリーの相場は地域によって異なるが、数十万円から数百万円。花婿の年収の2〜3倍の額が一般的なようだ。現在は法律で禁止されているが、都市部以外ではこの制度がいまだ色濃く残っている。

 同記事によると、この女性は5年前に結婚したが、現金をほぼ用意できず、その代わりにダウリーとしてわずかな装飾品を花婿側に献上したそうだ。しかし、その宝飾品はダウリーとみなすには不十分だったようだ。結婚自体は受け入れられたものの、その後、夫や夫の家族は女性を虐待。5年間女性が与えられていた食事は、水に浸したわずかな米と砂糖水のみだったという。

 女性は結婚から5年後、やせ細った姿でいるところを警察によって偶然発見されたが、その時の体重はわずか20キロで、発見されてからすぐに死亡した。女性の親族はダウリーが十分でなかったことから娘と会うことを許されておらず、虐待されていることを知らなかったという。女性には2人の子供がいた。

 このニュースが世界に拡散されると、ネット上では「インドではまともに結婚もできない。野放しにし続ける政府も悪い」「現代でこんなことがあるなんて…」「とても残念。インドの結婚についてはもっと議論されるべき」といった声が相次いだ。

 ダウリーのあるなしに関係なく、インドでは日本の価値観とは異なる結婚が多い。

 2016年1月には、インド・ジャールカンド州で、当時7歳の少年が雌の野良犬と結婚させられた。結婚に至った理由は、少年の祖父が、占い師に「この子の前歯は大きく、これは不幸になる前兆。最初の結婚相手は早死にするから、犬と結婚してリスクを回避しなさい」と言われたことだったという。少年は野良犬との結婚式を終えた後、すぐに離婚している。なお、インドの法律では動物との婚姻は認められていないが、地方の村などでは法律が通用しない場合が多く、盛大な式を挙げれば結婚とみなされるという。

 また2017年4月には、インド・マハラシュトラ州に住む当時21歳の女性が、自身よりカーストの低い相手と結婚したことから、実父によって殺された。父親は結婚に反対したが、女性は聞く耳を持たず。夫の実家に一人でいたところを狙われ、実父にナタで殺されたそうだ。

 インド社会にはヒンズー教の身分制度「カースト」が現在でも影響を及ぼしている。過去にはこの身分制度によって、職業や移住地が制限されてきたが、1950年に制定されたインド憲法で、カーストによる差別が禁止された。しかし、先述の事件のように今なおカーストによる差別は根深い。この父親は娘を殺害した後に自首し、逮捕された。

 世界には、現代の日本では理解しがたい結婚もあるようだ。宗教観や歴史による身分制度がもたらす差別や影響は大きい。しかし、現代は国際化が進む。本人同士が納得のいく結婚がインドでも普及することが望まれる。

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